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2020年2月乗用車販売台数、ランキングトップに躍り出た『トヨタ・ライズ』
トヨタ・ライズ(画像: トヨタ自動車の発表資料より)[写真拡大]
2020年2月の販売台数は9,979台で、1月の1万220台に続きトップとなったトヨタ・ライズ。姉妹車ダイハツ・ロッキーの約3千台の販売台数と合わせて、小型SUVの人気の高さを証明している。この2台は登場したときからヒットの予感をさせるほど、日本市場での取り回しの良いサイズと考え抜かれたパッケージングで、さすがにダイハツとトヨタのMR(市場調査)の力を思い知らされる。
【前月は】2020年1月新車販売、昨年までとは何かが違う 車名別販売ランキング
さらに、最近のトヨタのクルマ造りで質の高さが目立っている。同時にヒットしているカローラの人気も高く、その理由を見ていくと、「走りの性能の高さ」が見て取れる。
街乗りではハンドルのトレース能力の高さが目立つのだが、これには従来のトヨタ車にはない正確さが感じ取れる。それまでは、乗り心地重視で「軟で不正確」と感じられてきたトヨタのハンドリングだったが、最近のサスペンションセッティングは、乗り心地とトレース性能の高さの両立に成功しているようだ。
また、一時期「運転支援システムに消極的だ」とマスメディアに糾弾されていたトヨタだが、それには当てはまらないことを証明するように、安全運転支援システムを取り揃えてきた。
ソフトウエアの更新というのは容易いことなのだが、スマホと違って自動車メカニズムの更新においては「センサー」の性能に左右されることが多く、各社の運転支援システムの性能差をカタログ表示から見抜くことは難しい。同じ緊急ブレーキであっても、夜間性能や動く人を認識できる確率などはセンサーの出来によって性能差がつくものだ。これは、実際にテストしてみなければ分からない。
市場では小型SUVの人気は高く、トヨタ・RAV4から「ラフロード走破能力重視」が打ち出され、スズキ・ジムニーとはいかないまでも、かなりのオフロード走破能力が与えられている。だが、それをすぐに試すには難しいため、常設のラフロードコースで試乗できる機会を販売店サイドで用意できれば、性能差を確認できるようになるだろう。
トヨタ・ライズが195/65R16・ダイハツ・ロッキーが195/60R17タイヤをはいているのも、オフロード性能重視であることの現れであろう。付け加えるのなら、この装備で車両乾燥重量1トンを切っているのは立派だ。
一方で、日常生活における街乗り性能や高速性能においても、かなり高い性能を示しているのだから、トヨタ・ライズ、ダイハツ・ロッキーが売れないわけがない。騒音のレベルがトヨタ・ハリアーなどと比較すれば高いのは仕方がなかろう。何しろお手軽値段で、これほどの性能を作り出したのだから。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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