ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン、2020年秋冬コレクション発表

2020年3月3日 21:11

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記事提供元:ファッションプレス

 ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS) 2020年秋冬コレクションが、2020年2月29日(土)フランス・パリで発表された。

■“無音”で始まったランウェイ

 不気味なほど真っ赤なネオンライトによって染まったショー会場。始まりの合図はなし、気が付けばその異様な空間に漆黒に包まれたモデルが登場していた。音響障害だろうか?通常ショー演出の1つとして大切な役割を担うサウンドはなく、“無音”という斬新な演出で、モデル達が歩みを進めていく。

 ランウェイに浮かび上がるのは、ブラックの“レザー”を取り入れたスタイリング。その会場の色彩によって、ワードローブのディテールをみることは困難だが、レザーの持つハードな表情を感じることは確か。静まりかえったランウェイに、更なる緊張感を生み出している。

■レザーの可能性を探る

 突然これまでの演出を覆すようなポップなサウンドが会場に鳴り出したかと思えば、照明も白へと変わり、コレクションの全容を鮮明に映し出していく。なるほど、今季はロックなテイストを交えた、レザーの可能性を探求するアプローチが行われているようだ。ベースとなるのは、ブランドの得意とするテーラリングジャケット。その上には、鮮やかなレッドへと代わったレザーアイテムが、私を見て!といわんばかりにそのユニークなスタイリングを提案している。

■従来のイメージを覆す

 例えば、マニッシュなレザージャケットは、タフなショルダーラインを残したままスカートへと変身。クラシカルなトレンチコート×レザーや、フェミニンなレースを差し込んだレザースカートなど、本来出会うはずのない要素を掛け合わせたピースも登場した。レザーという硬質な素材を使用しながらも、美しいドレープやプリーツを生み出しているのもブランドならではの成し得る技だ。

■ロックテイストなテーラードジャケット

 美しきシルエットのテーラリングジャケットにも、ロックなアレンジを加えて。レオパード柄のシャツには、ジャケットのアームだけをくりぬいた斬新なスタイリングを提案。両肩を繋ぎ合わせるように、ハーネスベルトが装飾として取り入れられている

■機能的な“ハーネスバッグ”

 そしてこうしたハーネスは、機能的な一面を持ったアクセサリーとなっていたのも印象的。従来よりもベルトの本数を増やし網目模様を描いたそのモチーフは、ベルトが行きつく先にバッグをオン。ウエストの両サイドやショルダーという至るところまで、最大4つのバッグが現れた。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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