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スバル、今後10年間の技術指針を発表 電動化や死亡事故ゼロ (2/2)
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●3.「2030年代前半には生産・販売するすべてのスバル車に電動技術を搭載する」
スバルのBEV開発は、トヨタと行っているとのことだ。全固体電池など、開発が進む電池技術に連れて、BEVの開発も進んでいくものと見える。
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当面はトヨタTHSを利用して1.8リットルターボエンジンが開発されているようで、これはリーンバーン技術のエンジンであるようだ。トヨタTHSは横置きエンジン・FFレイアウトで開発されているので、これをスバル・ボクサー4気筒縦置きで、THSシステムも縦置きとしてAWD配置としている。
カップリング機構を組み込み、AWD機構を活かし、駆動力は減速時にフロント、コーナリング時にリア、立ち上がり時には50:50に均等配分して操縦性能を上げている。こうしてスバルの独自性を活かして電動車を造り上げ、スバルブランドの生き残りをかけているようだ。
●スバル グローバル プラットフォーム(SGP)の開発
現在スバルは、レヴォーグを除き主たる車種はSGPに移行している。プラットフォームの剛性を上げ、サスペンションセッティングの自由度を上げて不規則な動きを止め、操縦性能を上げようとしている。
しかし主たる目的は、スバル全車種のプラットフォームを生産ラインで同一車種として取り扱えるようにし、「混流生産」を可能にしようとしているのだ。これで、サプライチェーンの品質整備が生産拠点すべてで整えば、スバルの全車種は、世界の売れている地域でスウィング生産可能となり、車種ごとの売れ行き変動を吸収し、「生産を平準化」することできる。
そうすれば固定費を下げ、利益率を上げて、配当金を増やし、投資効率を上げることができる。つまり、「SGPは資金効率を上げる」ことが目的なのだ。
トヨタ・TNGA、マツダ・スカイアクティブなどの動きは同様に資金効率を上げる目的であるが、これを自動車技術全般の更新と同時に行っているため、自動車ジャーナリストも誤解していることが多い。
願わくは、「カーオブザイヤー」選考基準でもこのメーカーのコスト管理を背景として認識してほしい。知識集約産業と言われる自動車産業において、「資金効率」を考えた企業活動を理解しないと量産自動車としての評価は下せないと考える。この点はいずれまた取り上げたい。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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