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モデルチェンジの噂の中、フェアレディZ誕生50周年 1/6精密スケールモデルも
画像は、2019年10月に発売された「FAIRLADY Z 50th ANNIVERSARY オリジナル フレーム切手セット」。(画像: 日産自動車の発表資料より)[写真拡大]
日産フェアレディZのフルモデルチェンジが噂されている。初代が登場してからもう50年の月日が経った。筆者はその初代フェアレディZのオーナーだった。
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生涯40台ほどの車歴の中で、もっとも「手放なさなければ良かった」と後悔するクルマだ。今見れば問題の多いクルマと言えるのかもしれないが、オープンカーのフェアレディの後継モデルとして登場したのだった。
かつての日産フェアレディZは、「量産車のパーツを使って安く、本格的2座席スポーツカーを作り上げた」と言える存在だった。北米で大ヒットしたのだが、ポルシェの1/3程度の値段で手に入ることが最大の利点だったからだ。
サスペンションは、ブルーバードSSS、スカイラインGTなどと共通だった。エンジンは、セドリック、スカイライン2000GTなどと同じで、L20を積んでいた。輸出ではL24で排気量を上げていた。
当時の日本では「小型車枠」が税制の区分として大きく感じられていて、小型車と大型車の税額差も今よりも大きかった。エンジン排気量も2000CCで区別されており、日本仕様としてはスカイライン2000GT-Rと同じエンジンを積んだ「Z432」と呼ばれる高性能車がラインナップされていた。
しかし、標準車のエンジンはセダンのエンジンでSOHCにはなっていたが、燃焼室はウェッジ型でバスタブ型と変わりなかった。当時は半球形ヘッドが普及してきていたため、オーナーとしては気になるところだったが、世間ではアメリカンGTを求める雰囲気の中にあり、240Zが注目されるようになってきていた。
現在、日産フェアレディZはフルモデルチェンジの噂がでているが、「Z400」と呼ばれる400psほどのエンジンを積むのではと言われている。それは「スカイライン400R」のエンジンを指していると思われるが、初代の開発経緯からも、スカイラインと共通部品を使うことは当然に考えられることだろう。
噂の画像を見ると、「レトロ回帰」のスタイリングが考えられているようだ。しかし、ならば初代のスタイリングを現代風にモディファイしてはと考えてしまう。昨年40年ぶりに復活した「アルピーヌA110」の例があるが、見事にレトロでありながらその姿を現代に蘇らせている。デザインは日本人である。
最後になるが、初代フェアレディ240ZGの精密1/6モデルが発売されたようだ。日下エンジニアリングが発売したこの製品は、L24エンジンも実物の部品を3Dプリンターで再現したようで見事な出来栄えだ。筆者は初代がモデルチェンジされることになった当時、最後の在庫の240ZGを薦められたのだが、薄給の当時は購入できなかった。今でも悔やまれる出来事だった。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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