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トヨタ、WRC車両彷彿させる4WDの「GRヤリス」世界初公開 オートサロンで
トヨタは、1月10日に開幕した「東京オートサロン2020」で、FIA世界ラリー選手権(WRC)を「勝ち抜く」ために生まれたホモロゲーションモデル、新型車「GRヤリス」を世界初公開した[写真拡大]
トヨタは、1月10日に開幕した「東京オートサロン2020」で、FIA世界ラリー選手権(WRC)を「勝ち抜く」ために生まれたホモロゲーションモデル、新型車「GRヤリス」を世界初公開した。新型車GRヤリスは、WRCに学び、そしてWRCで勝つためTMR(Tommi Makinen Racing)と協働で開発を行なった、TOYOTA GAZOO Racingが展開するスポーツカーシリーズ「GR」のオリジナルモデルだ。
GRヤリスは2020年夏頃の販売を目指し、それに先立ち特別仕様車 RZ“First Edition”と特別仕様車 RZ“Highperformance・First Edition”を設定、先行予約の受付を1月10日から6月30日まで、Web限定で開始した。
TOYOTA GAZOO Racingは、2017年モナコのラリー・モンテカルロに参戦してから現在まで、WRCを通じて一般のドライバーが普段走っている世界の道を知り、人とクルマを鍛える「もっといいクルマづくり」に活かしてきた。これまでの取り組みで蓄積してきた知見やノウハウに、TOYOTA GAZOO Racing WRT(World Rally Team)に学んだ「WRCで競争力あるクルマづくり」や開発初期からの社外プロドライバーによる評価によって、世界のいかなる道でも思い通りに操れるクルマとして「GRヤリス」が誕生した。
新型車GRヤリスは、トヨタが基本性能や商品力の飛躍的な向上のために、技術・営業・調達・生産技術など各領域が一体で取り組んでいる活動「TNGA」思想に基づくスポーツ4WDプラットフォームを採用した。
WRCの現場からのフィードバックに基づきバランスの取れた高剛性3ドアHBボディを採用。サイズが全長3995mm×全幅1805mm×全高1460mm、ホイールベース2558mm。
サスペンション・ジオメトリを最適化した前後の足回り。駆動方式としてスポーツ4WDシステム“GR-FOUR”と組み合わせて高次元での動的性能を追求した。また、ボディはエンジンフード、リアゲート、ドアパネルにアルミ材を採用。加えて、軽量で形状自由度の高いカーボン素材のルーフパネルとし、車重は1280kgに抑えられた。
搭載する新開発のG16E-GTS型・1618cc・直列3気筒直噴ターボエンジンは、TNGAエンジンの高速燃焼コンセプトに加え、軽量な運動部品採用によるエンジンの高回転化、ターボチャージャーなど吸排気系の最適化によって、3気筒エンジンとして世界最高レベルの出力200kW(272ps)と370Nm(37.7kg.m)の最大トルクを広い回転域で発揮する。ダウンシフトで自動的に回転を合わせリズミカルな変速を可能にした6速マニュアルトランスミッション(iMT)と組み合わせる。
また、強大なパワー&トルクは、多板クラッチによる前後駆動力可変システム採用の新開発スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”によって四輪に伝えられる。詳細は明らかでは無いが、前後駆動力配分の自由度はかなり大きく、より卓越した走行安定性を実現したという。
先行予約限定モデルとなる、特別仕様車 RZ“First Edition”は、RZグレードをベースに、マットブラック塗装を施したラジエターグリル、フロントサイドディフューザー、リヤスポイラー&リヤバンパーを特別装備。さらに、特別仕様車 RZ“Highperformance・First Edition”は、RZグレードをベースに、より限界性能を高めた“High-performance”の装備としてトルセンLSD(リミット・スリップ・デフ)、冷却スプレー機能付空冷インタークーラーやBBS製鍛造アルミホイールなどに加えた仕様とした。
今回のFirst Editionに関する詳細な内容は、Webで事前予約した顧客との商談の中で行なうという。車両本体価格は、特別仕様車 RZ“First Edition”が396.0円(税込)、RZ“High-performance・First Edition”が456.0円(税込)を予定する。
なお、生産については、数々のスポーツモデルを造り込んだ元町工場にコンベアの無い専用ラインで、「匠」の技能を有する従業員が組み立てる。(編集担当:吉田恒)
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