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イラン革命防衛隊の精鋭部隊「コッズ部隊」のカセム・ソレイマニ司令官が殺害された。2020年1月3日、イラク・バグダッドで米軍ドローンからのミサイル空爆によって暗殺されたのだ。
【こちらも】「AI兵器は人間を殺すのか?」 AIに「人間を殺傷する判断」をゆだねられるのか?
暗殺とも言えない殺害だが、情報を基にドローンが待ち受けてミサイル攻撃を仕掛けたものだ。どうやってカセム・ソレイマニ司令官のような重要人物の動向を把握しているのかと、いつも不思議に思っているが、スパイ合戦はハイテクで行われるだけではないのだろう。
しかし、最終的攻撃はハイテクの塊、ドローンによってなされた。AIとリモートでコントロールされているものと見えるが、今回は「殺害の最終判断」は人間が行ったと信じたい。要人の動向と、リアルタイムの目標の位置確認をどのようにしたのかは不明だが、地上に協力者がいると考えるのが今のところ順当であろうか?
ソレイマニ司令官は、レバノンもしくはシリアからバグダッドに到着したところだった。イランが支援している民兵組織の車2台の車列でバグダッド国際空港を出ようとしたところ、複数のミサイルを受けて殺害された。
この民兵組織は親イランのイスラム教シーア派武装組織で、組織のアブ・マフディ・アル・ムハンディス副司令官も同時に殺された模様だ。ソレイマニ司令官はイラン国内できわめて人気が高く、次期大統領候補とも言われ英雄視される存在だった。そのため、復讐を誓ったイランは必ず行動に出るだろう。
一方、アメリカ・トランプ政権は「復讐が起きる」ことを当然に承知しているはずで、「復讐の連鎖」が続く恐れがある。大規模な戦闘に発展することも考えなければならない状況だ。
確かに、イラン・ソレイマニ司令官が反米行動の先頭に立つ人物としても、復讐の連鎖を恐れないアメリカ軍部とトランプ大統領の判断は正しいとは到底思えない。イランとの協定を一方的に破棄して、イスラエルに加担するトランプ大統領の言動は「幼稚」すぎるのではないかとも思える。
どれほど不備な条約であっても、改めて核開発放棄の話し合いを出来ないとはとても思えない。今回の暗殺事件によって、AIの実用的使い道として最も進んでいるのが「暗殺兵器」であることが示された。規制する話し合いを進めなければならないだろう。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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