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新(真)「羊の皮を被った狼」トヨタ・ヤリスGR 直3気筒 1.6Lターボ 燃費36.0km/L (2/3)
新型トヨタ・ヤリス(画像: トヨタ自動車の発表資料より)[写真拡大]
一方、新型トヨタ・ヤリスのハイブリッド(HV)車のパワーユニットは、ガソリンエンジン仕様の1.5リッター直列3気筒エンジンを直噴からポート噴射にしたもので、最高出力91PS、最大トルク120N・m。組み合わされるモーターをフロント80PS、141N・mとし、4WDシステム「E-Four」には5.3PS、52N・mのリアモーターが組み合わされる。
【前回は】新(真)「羊の皮を被った狼」トヨタ・ヤリスGR 直3気筒 1.6Lターボ 燃費36.0km/L (1/3)
HVの燃費はWLTCモード35.4~36.0km/L、「E-Four」の燃費は同30.2km/Lとなる。直噴とポート噴射を使い分けることでエンジン特性を変えるなど、TNGAの考え方によって共通化が進んでいるのであろうか?
新(真)「羊の皮を被った狼」 トヨタ・ヤリスGRでは、先ごろモデルチェンジしたトヨタ・RAV4の直列4気筒 M20A型ダイナミックフォースエンジンを3気筒としてM15A型エンジンが開発されたとみられる。
M20A型をベースに、エンジンブロックの共用化などの都合から3気筒にカットして、ボアかストロークを伸ばし、排気量を1.6Lに拡大したとみられる。さらにターボを組み合わせることで、かなりの出力向上を果たしているとみられる。この辺りはTNGAの考え方によって、かなりの生産性の合理化が図られているものと見える。
新型ヤリスのターボチャージャー機構についても、よりレーシング仕様に耐えるボールベアリングターボを装備しているようだ。ターボエンジンそのものの生産数が少ないこともあってか、熱が問題となるベアリングのため高価になることもいとわない判断であると思われる。
2019年12月20日現在、詳細な仕様は発表されていないが、発表されている車重とパワーウェイトレシオから逆算すると車重は1250kg、パワーウェイトレシオを4.75kg/PSとして最高出力は約263PSとなる。標準車が120PS程度なのだが、市販されるGR仕様で最高出力をどれほどにしてくるのかは不明だ。それでも、さりげないファミリーカーでありながら、内に秘めたパフォーマンスが「羊の皮を被った狼」であることは確かだ。
こうした基礎的パフォーマンスの高い車両が続々と開発されてくる昨今のトヨタは、明らかに豊田章男社長の影響であるのは分かるのだが、近い将来の「トランスフォーマー」となるサービス業にどのようなメリットがあるのだろうか。トヨタは「サービス業にビジネスモデルを変換していく」としているので、説明していってほしいものだ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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