SpaceX、ロケット第1段とフェアリングを再使用したStarlink打ち上げミッションに成功

2019年11月15日 18:32

印刷

記事提供元:スラド

 headless曰く、

 SpaceXは11日、Falcon 9ロケットによるStarlink衛星60基の打ち上げミッション(PDF)をケープカナベラル空軍基地で実施した(The VergeArs TechnicaThe Register動画)。

 打ち上げが行われたのは日本時間11日23時56分。60基のStarlink衛星は約60分後に予定軌道へ投入され、打ち上げは成功した。Starlink衛星は同社が進める衛星コンステレーションによるブロードバンドサービスに使用するもので、5月の打ち上げに続く第2弾の打ち上げとなる。

 今回の打ち上げで使われたFalcon 9ロケット第1段は、昨年7月のIridium-7ミッションと10月のSAOCOM 1Aミッション、および今年2月のNusantara Satuミッションの3回のミッションで使われたもので、同じロケットを4回使用するのは今回が初となる。Nusantara Satuミッションにはイスラエル・SpaceILの月探査機Beresheetも相乗りしていた。フェアリングはFalcon Heavyロケットによる4月のArabsat-6Aミッションで使用後に海上で回収されていたものだ。回収したフェアリングを再使用するのは今回が初めてだ。

 ロケット第1段は打ち上げから約8分25秒後に大西洋上のドローン船「Of Course I Still Love You」上に着艦し、4回目の回収も成功した。今回は着艦の瞬間に画像が乱れることもなく、慣れた感じで着艦している。フェアリングは打ち上げからおよそ45分後に回収船「Ms. Tree」と「Ms. Chief」が回収する予定とされているが、タレコミ時点で回収状況に関する情報は特に出ていない。なお、今回は落ちてくるフェアリングを直接キャッチするのではなく、海上に着水したものを回収するようだ。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | 通信 | サイエンス | 宇宙

 関連ストーリー:
SpaceX、打ち上げたロケットのフェアリングキャッチに初めて成功 2019年06月28日
JAXA、2019年春にも再使用型ロケット実験を再開へ。2020年代中の実用化を目指す 2018年04月18日
SpaceX、より小さくなった超大型ロケット「BFR」を発表 2017年10月03日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事