ディスカバード、2020年春夏コレクション 呼応する色彩、相反するもの同士の躍動感

2019年10月17日 17:53

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記事提供元:ファッションプレス

 ディスカバード(DISCOVERED)は、2020年春夏コレクションを、Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 S/S初日の2019年10月14日(月・祝)に渋谷ヒカリエ8階の8/ COURTにて、インスタレーション形式で発表した。

■異なる、相反するものをミックスアップ

 今季は、アメリカの哲学者、ラルフ・ワルド・エマソンの格言である「IF WE LIVE TRULY」がキーワード。デザイナー・木村多津也と吉田早苗は、「IF WE LIVE TRULY」の後に続く「WE SHALL SEE TRULY」=“真に理解することができる”を見据え、あらためて真摯にブランドに向き合い、ブランドコンセプトである“Opposition mix up”を再解釈。木村と中学校の同級生でもあるという、現代芸術家の政田武史とコラボレーションしたウェアなど、異素材や相反するテイストが共存したウェアが展開された。

■バンドのライブパフォーマンスとともに

 インスタレーションの幕が開けると、現れたのは架空の都市をイメージした、暗く退廃的な空間だ。シーズンビジュアルムービーの音楽ディレクションも担当したLISACHRIS率いるバンド、Elto Klinhertz feat. UCARY & THE VALENTINEが演奏をスタートすると、エッジの効いた独自の世界観が、辺り一帯に広がった。“皆で楽しい事を体験したい”というデザイナーの希望から、音楽とともにコレクションを発表する形式が採用されたという。

■多様な色彩同士が呼応して輝く

 現代芸術家・政田武史の作品「ESQUISSE」をフィーチャーしたシャツやTシャツ、ショートパンツは、点描で表現された様々な色彩が呼応し、共存しているのが印象的だ。「ESQUISSE」で表現されているのは、“隣り合った色同士の輝き”。「1人では輝くことができない、集まったからこそ輝くことができる」という意味が込められており、それぞれの色彩からは、生き生きとした躍動感を感じ取ることができる。

■水彩画タッチの警察官やピエロ

 また、淡く細やかな水彩画タッチで描かれた警察官やピエロのアートワークを配したシャツやTシャツも登場。ゆったりとしたオーバーサイズのブロードシャツにプリントされることで、柔らかなタッチや色彩表現が際立ち、遊び心がありつつも、どこか儚げなイメージの存在感を増幅させる。

■異素材組み合わせのジャケットやカラフルリブのMA-1

 目を引いたのは、キーワードである「IF WE LIVE TRULY」をカラフルなリブやベルトに配したジャケット。シワ加工されたウール地と、透け感のあるグリーンやオレンジの素材を組み合わせたジャケットは、細かいパイピングや背面の大胆な切り替えによって動きのあるデザインに。同じくシワ加工のウールを採用したMA-1ジャケットは、ヴィヴィッドなピンクやブルーのリブがデザインにアクセントを効かせている。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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