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さらっと見られるけど深い内容!「さらざんまい」を見て誰かとつながる勇気をもとう
さらっと見られるけど深い内容!「 さらざんまい 」を見て誰かとつながる勇気をもとう![写真拡大]
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
19年4月より放送されたオリジナルアニメで、幾原邦彦監督の最新作「 さらざんまい 」。「輪るピングドラム」、「ユリ熊嵐」など、「幾原ワールド」とも呼ばれる独特の世界観は、この作品でも楽しめます。
浅草に住む一稀(かずき)・燕太(えんた)・悠(とおい)の中学生3人が謎のカッパに出会ったことで、自分たちもカッパに変身します!元の姿に戻るため、カパゾンビという欲望の権化から尻子玉を取り出す戦いのなかで、3人の隠された秘密が明らかになるという物語です。
このページの目次
1 幾原ワールドもありつつ、ストレートなメッセージもあって見やすい!2 気になるタイトルと、タイトル回収が完璧!3 「 さらざんまい 」は、誰かとつながりたいと思うことのエール!?4 主題歌・挿入歌・サントラも名曲ばかり!
■幾原ワールドもありつつ、ストレートなメッセージもあって見やすい!
このアニメは「幾原ワールド」と呼ばれる不思議な設定や独特の演出があり、映像を文章にすることが非常に難しいです。ライター泣かせの作品だと思います。
例えばかっぱになった3人がカパゾンビと戦うときに「さらざんまいのうた」が流れます。またカッパと敵対関係にある、カワウソ配下の玲央(れお)と真武(まぶ)が登場するときに流れる「カワウソイヤァ」という歌と謎の演出も見どころです。
と言って文章にしても伝わらないですよね(笑)。正直演出の意味がよく分からない部分もあります。ただこれまでの幾原作品に比べると、わりとストレートなメッセージやストーリー展開になっている気がして、想像より見やすかったというのが筆者の個人的な感想です。
「幾原監督作品は難しい、自分には合わない」と考えている人にとっては、監督作品入門として「さらざんまい」はおすすめの作品だと思います。
■気になるタイトルと、タイトル回収が完璧!
注目なのが、毎話のタイトルです。毎回本編終了後に明らかにされるタイトルは、その話数のキャラクターの心情や展開をその通りに伝えています。「そういうことね・・・」と頷くこと間違いなしです。
例えば第1話のタイトルは「つながりたいけど、偽りたい」、第2話は「つながりたいけど、奪いたい」。毎回「つながりたい」気持ちがありながら、しかし「○○(否定・不可能・矛盾)」という構成の文章になっています。
ただ例外があって第6話は「つながりたいから、諦めない」と肯定的なメッセージになっています。この回は中盤の山場で、一稀と妹の春河のやり取りは涙なしには見られません。
第1話で一稀は春河が好きなご当地アイドル・吾妻 サラの女装をしているのですが、その行動の本当の理由を知ると、ただの女装癖のある男の子じゃないことがわかるのです。これが泣けるので、見てもらいたいです!
また最終話も例外的なタイトルになっています。そして最終話でこれまでのタイトルが次々と回収されていく演出があるのですが、鮮やかな仕上がりになっています。ぜひ最後まで見て、一稀たちが一体どうなるのか、その最後を見届けてもらいたいです。
■「 さらざんまい 」は、誰かとつながりたいと思うことのエール!?
この作品のテーマは「つながり」です。「つながっても、見失っても。手放すな、欲望は君の命だ。」というキャッチコピーにも、つながりという言葉がありますね。
筆者なりの解釈だと、「つながることは簡単じゃないし、面倒でもある。それでもつながることを恐れずに求め続けるんだ!」というメッセージが込められている気がしました。もちろん色々が解釈はあると思います。それはぜひ皆さんに見て感じてもらいたいです。
この作品をみて家族や友人など、身近な人との関係やつながりについて改めて考えさせられました。普段あまり深く考えることのないだれかとの「つながり」。みなさんもアニメを見て、大切な人との関係を見つめなおすきっかけにしてください。
■主題歌・挿入歌・サントラも名曲ばかり!
カナブーンによるOPテーマ「まっさら」、the peggiesによるEDテーマ「スタンドバイミー」、さらに紹介した挿入歌など、楽曲面もどれも素晴らしいので注目してほしいです。
また劇伴アルバムも発売されているのでぜひチェックしてみて下さい。
(あにぶ編集部/ふきのとう)
情報提供元:あにぶは、アニメのおたくな情報やアニメのニュースを初め、アニメのコラムなどを配信しているアニメコラムサイトです。
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