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ボルネオ島で新種「コガタラルティアトカゲ」を発見 京大の研究
ボルネオ島から見つかった新種コガタラルティアトカゲ。(画像:京都大学発表資料より)[写真拡大]
ボルネオ島のマレーシア領で新種のトカゲが発見された。京都大学の研究グループによるもので、コガタラルティアトカゲと命名された。
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研究に参加しているのは、京都大学大学院人間・環境学研究科福山伊吹修士課程学生、理学研究科疋田努名誉教授、地球環境学堂西川完途准教授(兼:人間環境学研究科准教授)らの研究グループである。
ボルネオ島は東南アジアにある世界第3位の大きさの島であり(日本の国土の2倍近い面積がある)、インドネシア、マレーシア、ブルネイという3つの国の領土がある。2019年8月、インドネシアがこのボルネオ島(余談だが、インドネシアではカリマンタン島と呼ぶ)を開発して首都を移転すると宣言したため、にわかに脚光を浴びるとともに、環境問題・生態系の保全などに国際的な懸念が示されている。
ボルネオ島ではもともとラルティアトカゲというトカゲの存在が知られていた。半地中生活に適応しているため、四肢が小さく退化している。8種が知られているが、地中性であることもあって発見が難しく、非常に珍しいトカゲである。
新たに発見されたものもラルティアトカゲ属に属するものであるが、既に知られている同属のすべての種と比べて明らかに体が小さいことから、コガタラルティアトカゲと命名されたものである。
本種が見つかったのはボルネオ島西部のペンリッセン山という場所だ。ここは自然保護区などではないのだが、最近新種の発見が相次いでおり、このコガタラルティアトカゲも含めて地域固有種が多い場所であると考えられ、保護の必要があると研究グループは訴えている。
研究の詳細は、国際学術誌「Zootaxa」にオンライン掲載されている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)
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