香港のデモ、ポケモンGOや出会い系アプリを情報伝達に利用

2019年8月9日 17:23

印刷

記事提供元:スラド

 Anonymous Coward曰く、

 既報のように、香港のデモではSNSの利用に制限があり、当局の管理下にないアプリもサイバーアタックの標的になっている。そこで、当初使われていたTelegramやTwitchから、出会い系アプリのTinder、ゲームのポケモンGo、そしてAppleのAirDropへと移行している、と香港の英字紙であるSouth China Morning Postが報じている。

 TinderやAirDropは不特定多数に日時や集合場所などのメッセージをバラ撒いているのだと思われるが、ポケモンGoにはメッセージを発信するような機能は存在してない(相棒ポケモンのニックネームは全角8文字、半角12文字まで自由につけられ、フレンドであればそれを見ることができる。つまり、知人に片言なら通信できるが、実用性はほぼない)。ただし、「特定のポケモンの出現率を高めるモジュール」のようなギミックは万人に対して現実の地点の位置情報で反映される。

 記事によると、ポケモンGoのイベントを大々的に告知して(ポケストップに)集合したあと、そのままデモ行進になだれ込む、というように使われたようである。野生のせんこうポケモンの出現率が上がるとデモ行進、なんともサイバーパンクな世界観になってきたものだ。

 スラドのコメントを読む | YROセクション | 検閲 | ゲーム | 中国

 関連ストーリー:
中国で香港関連のニュースやSNS投稿が一斉に規制される 2019年06月14日
中国の検閲に対抗するためAirDropで情報を拡散する香港デモ参加者 2019年07月12日
翻訳の提案機能で歪められたGoogle翻訳 2019年06月19日
香港のデモ参加者、当局による追跡を避けるため券売機に並んで切符を買う 2019年06月19日
中国政府がiCloudに対しサイバー攻撃を行っていると報じられる 2014年10月22日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事