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ファーストリ、ソフトバンクG株は、資産形成の対象になりうるか!?
日本経済新聞・電子版の大引け後の場況を必ず読む。そしてかなり高い頻度で目にするのが、日経225構成銘柄である「ファーストリテイリング(以下、ファーストリ)」「ソフトバンクグループ(同、ソフトバンクG)」の2企業である。
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日経平均株価が前日比「+」で引けた時は「ファーストリ、ソフトバンクGが牽引」、逆の時は「ファーストリ、ソフトバンクGの値下がり響く」といった具合である。具体的にそれぞれの「日経平均押し上げ値段」「引き下げマイナス影響率(%)」などが記されることも少なくない。
断るまでもないだろうがファーストリはユニクロを主体とする、アパレル業界で世界3位のSPA(企画・製造・小売りを一環展開)企業。ソフトバンクGは「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」第2弾(約12兆円)を発表した、いまや「投資企業」の色合いが濃い。
正直、これまで両社を株式投資の対象として「俎上載せる」ことを意識したことがなかった。だが連日の如く「場況」欄に登場する2社が果たして、中長期投資の対象=株式投資による資産形成の対象となるのかどうかを振り返ってみた。
ファーストリの主力:ユニクロの2019年8月期の既存店売上高推移は「上半期:99.1%」に対し、下半期入り後の3月-6月期は107.1%と盛り返す動きを見せている。が、本稿作成中の時価は6万7200円台。アパレル小売業界のアナリストの株価予想を示すIFIS目標平均株価は6万7045円。時価を「妥当水準」としている。
ただ中長期スパンで捉えた場合、こんな結果が残っている。17年8月期の初値(3万6400円)で仕込み時価まで保有していると、株価上昇だけで投下原資は約85%増えている。
一方のソフトバンクGはどうか。「ソフトバンク・ビジョン・ファンド2号立ち上げ(約12兆円規模)」「米携帯スプリントとTモバイルの合併承認」といったニュースを好感した点もあろうが、時価5660円台に対しIFIS目標平均株価は7416円と「当面、上値余地あり」を示している。
一方中長期の株価動向はどうか。17年3月期の初値(5380円)で買いここまで持ち続けていると、19年6月末の1:2の株式分割効果もあり原資は2倍強に増幅している。
無論、ここから3年前後持ち続けても過去3年前後のパフォーマンスを享受できる保証などない。だが今回振り返り、「個人投資家の関心の高い優良企業は、資産形成の観点から注視に値する」と痛感した。(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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