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東日本大震災以来9年ぶりに常磐特急復活へ 仙台と東京結ぶ直通特急
●2019年度末全線復旧
JR東日本は5日、常磐線の全線運転再開に合わせて、東京と仙台を結ぶ特急列車の運転を再開させると発表した。2011年3月の東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響により、現在でも福島県内の常磐線は、富岡~浪江の間で運転を見合わせている。原発事故の影響による帰宅困難地域のうち、不通区間と重なっている部分については2019年度末までに避難指示が解除される見込みであり、これに合わせてこの区間の常磐線も運転を再開する予定だ。
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●以前の発表を覆す常磐特急の設定
常磐線は、古くから東北本線を補完する路線として優等列車が多く設定され、こう配が少なく、直線区間が多い常磐線をあえて通過する東北特急も多くあった。こうした列車が東北新幹線の開業によって消えてからは、都市間輸送を中心に普通列車、特急列車が運転されてきた。
JR東日本では常磐線の特急について、2010年12月に、いわき駅で系統分離を行い、いわき駅から東京方面に向かう特急を「ひたち」としてE657を充当、仙台方面に向かう特急を公募によって決定する発表したが、その後に東日本大震災が発生し、系統分離は幻のままになっている。今回の直通運転発表で、かつての「スーパーひたち」のような仙台発、上野(または品川)行きの特急が復活する可能性がある。
●現行の車両を増備して使用 輸送量の変動にどう対応
今回のJR東日本の発表では、列車名やダイヤについて具体的な発表はない。直通で運転される列車はJR東日本が現在常磐線の特急「ひたち」「ときわ」で利用しているE657系を増備するとしている。
東日本大震災前は仙台発の常磐線特急は「スーパーひたち」であり、仙台出発時は付属編成のみで、途中で基本編成を増結して東京に向かっていた。現在使用しているE657系は10両編成の固定であり、このままでは一部区間で輸送量が過剰となる。E657系を増備する際には、分割併合が可能な編成として登場する可能性が高い。(記事:speedbird・記事一覧を見る)
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