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セクシーな謙信や義経?「イケメン官能絵巻」で国上寺に行政指導
以前「ネット炎上供養」などでも話題となった新潟県燕市の国上寺で、無料公開中の「イケメン官能絵巻」が話題となっている。この絵巻は、“イケメン仏画”などで知られる日本画家の木村了子氏が手掛け、謙信や義経など国上寺にゆかりある5人の偉人が“イケメン”に描かれているものだ。
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しかし絵巻が設置されている本堂が文化財に指定されていたため、寺側が許可申請をしていなかったとして、市教育委員会が「行政指導」を行った。
■炎上供養の国上寺が今度はイケメン官能絵巻を公開!
越後最古の寺である新潟県燕市の国上寺(こくじょうじ)は、上杉謙信など同寺にゆかりある5人の偉人をセクシーに描いた「イケメン官能絵巻」を設置したことで、賛否両論を巻き起こし注目を集めている。
国上寺は、昨年10月から「ネットで炎上した発言や画像」などを供養する“お炊き上げ”でも話題となった寺だ。今回は世界的アーティストでもある日本画家・木村了子氏が、国上寺にゆかりある5人の偉人(源義経、武蔵坊弁慶、上杉謙信、良寛、酒呑童子)を“イケメン”に描き、本堂の壁に壁面絵巻として設置。4月19日より無料公開していた。
同寺の公式Teitter上でもハッシュタグ「#国上寺」と一緒に「#胸キュン寺」をつけながら、この絵巻が女性向けの絵巻でもあるとしている。さらに絵巻に描かれた5人の特別後朱印や、製作を担当した木村氏と国上寺住職のコメントも寄せられたお披露目動画も公開されていた。
■燕市の教委から行政指導
ところがこの絵巻が、地元ではトラブルとなっているという。
壁面絵巻が設置されている本堂は、燕市の文化財にしていされているのだが、寺側は“原状変化の許可”を市教委に申請していなかったのだ。そのため市教委は6月14に国上寺へ、許可申請と壁画を取り外す“原状回復”承知を求める行政指導を文書で行った。さらに市教委は、文化財が原状と変ってしまったことや、絵巻が児童らに不適切であることなどを理由に、校外学習や遠足の際に(絵巻のある)本堂への訪問を控えるよう各学校へと通達した。
これらを受け寺側は6月27日に、「市の条例で変更申請が決められていることについて、すっかり失念していました~」と謝罪。現在はすでに申請書を提出しており、当局と対立する気持ちはなかったと明かしている。また絵巻を設置することで、国上寺では若い女性が観賞し、それによりこれまでの3倍に参拝客が増えているそうだ。
今回の問題についてネット上では一般ユーザーの他にも、アーティストや文化人などから「これはアートだ」「おもしろい試み」「子供たちに見せられない」など、さまざまな意見が寄せられている。その一方で住職の「法人をどのようにして有名にし、次の世代に渡せるのか」という寺を存続させるための“苦悩”が浮き彫りとなったようだ。(記事:高塔・記事一覧を見る)
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