トルコリラ円は保ち合いで推移か、その根拠は? サンワード貿易の陳氏(三井智映子)

2019年6月26日 09:06

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記事提供元:フィスコ


*09:06JST トルコリラ円は保ち合いで推移か、その根拠は? サンワード貿易の陳氏(三井智映子)
皆さん、こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の気になるレポートです。今日は、高金利でも人気のトルコリラのレポートをご紹介します。

足元ではトルコリラ円はもみ合いの様相を呈していますね。テクニカルマイスターでは、先週発表されたトルコ経済指標について『4月鉱工業生産、小売販売ともに悪化しており、『国内総生産(GDP)を押し下げる可能性が高いと見られた』と解説しています。

トルコでは、『エルドアン大統領率いるAKPが結果を受け入れず再選挙となり、トルコの民主主義の基盤が揺らいでいるとの懸念が強まって』おり、23日に最大都市のイスタンブールで、やり直しとなる市長選挙が行われ、3月の選挙同様、野党・共和人民党(CHP)候補が勝利しました。

これはエルドアン政権には痛手となりますが、レポートでは『ここ数カ月に渡ってリラの重石となっていた政治的不透明感に終止符が打たれたことが好感された』と分析しています。一方で、『トランプ大統領はトルコによるロシアからのS400(同時多目標交戦能力を持つ超長 距離地対空ミサイルシステム)の購入をうけて新たな制裁を検討していることを明らかにした』とのことで、『協議されている中で最も厳しい制裁措置は、既に低迷しているトルコ経済を阻害する内容であるという』と伝えています。

そして、『最も支持を集めているのは、トルコの防衛セクターの複数企業を対象とする制裁措置。これらの企業は米国の金融システムに実質的にアクセスできなくなり、米国で部品の売買を行うことはほぼ不可能になるという』と分析。今週のトルコリラ円の動向については、『保ち合いで推移しそうだ』との見解を示しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の6月26日付「トルコリラ円、先週の動き・今週の予想」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子《HH》

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