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電子小説配信のノベルバ、「待つと無料」モデルによる商業小説の販売開始
「ノベルバ」のサービスイメージ(画像:ノベルバ発表資料より)[写真拡大]
ノベルバ(東京都港区)は10日より、同社が運営する電子小説投稿プラットフォーム「ノベルバ」内において、「待つと無料」方式を採用した商業小説の取り扱いを開始した。同社は国内最大級のコミック配信サービスである「まんが王国」を提供しているビ―グリー(本社:東京都港区)の子会社。電子コミックの配信で成功した手法を、文字ベースの小説にも取り入れる構えだ。
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電子書籍はここ10年程で急成長した市場だが、その成長を強く牽引したのはコミックだ。現在のコミック市場における電子化率は50%を突破。それに対して小説を含む文字ベースの書籍の電子化率は、5%程度に留まると言う。
ノベルバが実施した調査では、米国市場における文字ベースの書籍の電子化率は現在15%を突破しており、成長の余地が大きい市場であることが見て取れる。同社はそうした市場状況を背景に、ライトノベルやティーン向け恋愛小説をはじめとする、カジュアルノベルの配信に踏み切った。
カジュアルノベルは、テーマやコンテンツフォーマット、刊行形式やユーザー層などコミックと共通・類似する部分が多く、コミック配信で培った経験や手法の多くを活かせる。配信される小説は、「横書き縦スクロール」のフォーマットで提供され、利用者の大部分がスマートフォンになると予測されることから、より親和性の高い方式を採用した。
また24時間経過後に次エピソードを無料で読める「待つと無料」方式により、更新を高頻度にし短時間で読み終われる分量の小説を配信することで、ユーザーを飽きさせないコンテンツの提供体制を整えている。
今後の予定としては、ノベルバに投稿している一般の作者が、ノベルバ上で自身の作品を販売できる「ノベルバ販売プログラム」の提供が予定されている。
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