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国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」名古屋・豊田に国内外アート集結
「あいちトリエンナーレ2019」が、2019年8月1日(木)から10月14日(月・祝)まで、愛知芸術文化センター、名古屋市美術館をはじめ、名古屋市内、豊田市内を中心に開催される。
■国内最大規模の国際芸術祭、津田大介が芸術監督
「あいちトリエンナーレ2019」は、2010年から3年ごとに開催されている国内最大規模の国際芸術祭。4回目となる2019年は、津田大介が芸術監督を務め、「情の時代」をテーマに国内外からアーティスト80組以上を迎える。国際現代美術展をはじめ、映像プログラム、パフォーミングアーツ、音楽プログラムなどを開催する。様々な表現を横断する、最先端のアートを楽しめるイベントとなっている。
■〈国際現代美術展〉田中功起、ミリアム・カーンなど国内外アーティスト集結
国内外の60組程度のアーティスト・団体の作品を展示し、最先端の現代美術を紹介する国際現代美術展は、広域にわたって展開。愛知県美術館を含む愛知芸術文化センターをメインに、名古屋市美術館、名古屋市内の四間道・円頓寺、豊田市美術館、豊田市駅周辺などで作品を展示する。
「複数の人間が、過去、現在、未来において、ある出来事や経験を共有することは可能か」という問いを、記録映像やインスタレーション、テキスト、トークなどで探求する田中功起や、古典的な名画やSNSで公開された写真などを引き延ばして重ねた下図から作品制作を行う今津景、近代から現代に至る歴史を紐解き、女性の立ち位置を鑑賞者に問う作品を制作する碓井ゆいなど、個性豊かなアーティストが集結。
また、ピエロたちが、夢を見る/おならをする/お願いする/嘘をつくなどの、一人の人間が24時間のうちに行う45のふるまいを表現した《Vocabulary of Solitude》(直訳:孤独のボキャブラリー)を制作したウーゴ・ロンディノーネや、原爆をめぐる「美」と「倫理」の葛藤を主題にした水彩、個の存在を曖昧にする抽象的な油彩を制作するミリアム・カーンや、メキシコのフェミニスト・アートのパイオニア的存在であるモニカ・メイヤーも注目したいアーティスト。
さらに、先端科学技術に関心を寄せるアーティストであり、科学技術者のジェームズ・ブライドル、取材結果をアニメ、演劇、ヒップホップ、アプリなど、多様な表現をもちいて展開する米国の非営利報道機関「CIR(調査報道センター)」など、アートとその他の社会的な領域を越境するアーティストも多く参加。現代の時代性を反映した、バラエティに富んだ芸術作品の魅力を堪能できそうだ。
■〈音楽プログラム〉サカナクション、純烈のライブパフォーマンス
ロックやポップスなどのポピュラーミュージックを新たなプログラムとして加え、ライブ形式でパフォーマンスを実施。愛知芸術文化センターでは、美術と音楽の垣根を越えた音楽プログラム「あいちトリエンナーレ2019 MUSIC & ARTS FESTIVAL」が開催される。
サカナクションは、“空間インスタレーション”とも呼べる独自のライブパフォーマンス「暗闇 -KURAYAMI-」を、8月7日(水)から11日(日)までの4日間連続で、愛知県芸術劇場大ホールにて展開する。通常公演とは趣向の異なる実験的な内容になっており、豊かな音楽体験を提供する。
また、歌謡グループ・純烈プロデュースの「純烈 Presents『1969年の前川清と藤圭子~昭和を彩るロックとブルース~』」も9月15日(日)・16日(月・祝)に開催される。
■〈映像プログラム〉間接的に震災の被害を表現した映像作品など
国内外の10組程度のアーティスト・団体の映像作品を、愛知芸術文化センターを中心に上映。人に寄り添い、その話に耳を傾けることで東日本大震災の被害を浮き彫りにする小森はるかや、職業俳優ではないキャスティングでリアリティを表現する富田克也などの作品を楽しめる。
■〈パフォーミングアーツ〉演劇など舞台芸術
会期中、8月1日(木)から4日(日)まで、9月6日(金)から8日(日)まで、10月11日(金)から14日(月・祝)までの期間を「パフォーミングアーツ・フォーカス期間」とし、演劇など複数演目を集中的に上演する。“きも可愛い”動物キャラクターたちが生息する遊戯空間を描き出すサエボーグや、劇団うりんこ+三浦基+クワクボリョウタ、ベルリンを拠点にするアーティスト・ミロ・ラウ(IIPM) + CAMPOなどの舞台芸術が展開される。
また、国際現代美術展の参加アーティストによるレクチャー形式のパフォーマンス、オーディションやワークショップを経て創作される参加型プロジェクトも実施される。
■豊田市美術館では「クリムト展」同時開催
豊田市美術館や豊田市駅周辺でもアート展示を展開。豊田市美術館では、「あいちトリエンナーレ2019」会期中、「クリムト展 ウィーンと日本1900」を同時開催。グスタフ・クリムトの貴重な油彩画などが集結する。
また、「あいちトリエンナーレ2019」参加アーティストのうち20組程度がメイン会場での展示作品とは異なる作品40点程度を愛知県内4か所で巡回展示する「モバイル・トリエンナーレ」も開催。設楽町、津島市、小牧市、東海市を巡回する。
■詳細
あいちトリエンナーレ2019 情の時代
会期:2019年8月1日(木)~10月14日(月・祝)
会場:愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、名古屋市内のまちなか(四間道・円頓寺)、豊田市(豊田市美術館及び豊田市駅周辺) 他
国際現代美術展チケット:
・1DAYパス 一般 1,600(1,400)円、大学生1,200(900)円、高校生600(500)円
・フリーパス 一般 3,000(2,800)円、大学生 2,300(2,000)円、高校生 1,100(1,000)円
・クリムト展セット券(豊田会場限定) 大学生以上 2,000(1,800)円
※( )内は7月31日(水)まで発売の前売り券。
※中学生以下無料。
※高校生は、行事や部活動での観覧の場合、観覧日当日に限り無料(要事前申込)。
※障害者手帳持参者と付き添い1名までは観覧無料。当日、会場チケット売り場で手帳の提示が必要。
※映像プログラム、パフォーミングアーツ及び音楽プログラムについては、別途入場料が必要となる場合あり。
※音楽プログラム(サカナクション及び純烈の公演)/パフォーミングアーツについては、4月1日から発売の国際現代美術展のチケットでは観覧不可。
※大学生・高校生区分のチケット持参者は、身分証明書の提示が必要な場合あり。
※クリムト展とのセット券では、「あいちトリエンナーレ2019」豊田会場及び豊田市美術館開催の「クリムト展」のみ観覧可能。
■サカナクション「暗闇 -KURAYAMI-」
公演日:2019年8月7日(水)・8日(木)・10日(土)・11日(日)
時間:昼公演 14:30開場、15:00開演/夜公演 18:30開場、19:00開演
※8月7日(水)については、夜公演のみ
会場:愛知県芸術劇場大ホール
住所:名古屋市東区東桜1-13-2
料金:S席 5,800円、A席 4,800円、B席 3,800円
チケット一般発売時期:2019年6月以降
■純烈 Presents『1969年の前川清と藤圭子〜昭和を彩るロックとブルース〜』
公演日時:2019年9月15日(日) 開場 15:00、開演 16:00・16日(月・祝) 開場 14:00、開演 15:00
会場:愛知県芸術劇場大ホール
料金:S席 6,500円、A席 4,000円、B席 2,500円
出演者:純烈、マルシア、紘毅、西田あい、朝倉さや
チケット一般発売時期:2019年6月以降
■パフォーミングアーツチケット
ウェブ先行発売時期:2019年6月1日(土) 0:00~7日(金) 17:00
※上記期間中は通常料金より10%オフ
一般発売時期:2019年6月8日(土) 10:00~
※各演目により料金が異なる。詳細は公式ウェブサイトに記載。
■モバイル・トリエンナーレ
会期/場所:
・8月23日(金)~ 8月25日(日) 設楽町田口特産物振興センター
・8月30日(金)~ 9月1日(日) 津島市文化会館
・9月6日(金)~ 9月8日(日) 小牧市市民会館・公民館
・9月20日(金)~ 9月23日(月・祝) 東海市芸術劇場
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