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おすすめできない副業(5) 「ネットワークビジネス(マルチ商法)」
知人や同僚から突然「不労所得に興味はない?」「自由な時間やお金があったらどうする?」等と話を切り出されたら、ほとんどの場合は、ネットワークサービスの勧誘と思って間違いない。昔ながらの企業が行っているものから、最近立ち上がったばかりのものまで、多数のネットワークビジネスが存在する。空いた時間に副業として行うのであれば・・と思う人もいるかもしれないが、たとえ片手間の副業であってもおすすめしない。
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■そもそもネットワークビジネスは違法ではないの?
結論から言うと、ネットワークビジネスは適法であり、特定商取引法の中で「連鎖販売取引」という名前で定義づけられている。ネットワークビジネスと大変似たもので、「ねずみ講」と呼ばれるものは、無限連鎖防止法の中で違法とされている。
両者の違いは、商品を介するか否か、主な儲けが商品の売買となっているか否かである。違法であるねずみ講は、商品を介することなく高額な会員費等のみで稼ぐことになるが、ネットワークビジネスについては会員費が無料または一定額で、基本的に商品を売ることで収入が上がる仕組みになっている。
■ネットワークビジネスを続けていくのが難しい理由
まずよく言われるのが、「人間関係が壊れる」という点だ。ネットワークビジネスは、商品の販売や会員への勧誘を行わなければ収入が上がらない。そしてその対象は多くの場合、親戚や友人、同僚といった人たちだ。
実際に副業として取り組んでいたネットワークビジネスで、本業の同僚を勧誘し、関係性がこじれたケースなども多数存在する。過去に多くのネットワークビジネス関係者が、強引な手法や不十分な説明による販売や勧誘を行い、悪い印象がついているのも否めない。
知人がネットワークビジネスを行っていると知った場合、良い顔をしないのも当然だろう。続けていく中で、本業に支障をきたしたり、知人や家族との関係が壊れたりしてしまうのだ。
次に、継続的に稼ぐには自己負担が必要になるケースが多いからだ。一定以上の売り上げを得ると、より効率よく稼ぐことができるようにランクアップできる仕組みをとっていることが、ネットワークビジネスでは多い。しかしこのランクを維持するためには、一定の売り上げを常に得る必要がある。それが難しくなり、自ら商品を買い込んだりするケースが多い。そのためにはまとまった商品購入代金などが必要になり、かなりの負担となっている。
このような理由から、ネットワークビジネスは副業として行うのにはおすすめできない。それでも検討をするという人は、本業への影響や、自己資金投入の可能性などを今一度考えていただきたい。(記事:後藤遼太・記事一覧を見る)
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