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“終身雇用は難しい” 会社員が向き合うためのヒント
5月13日、トヨタ自動車の豊田章男社長が「終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と発言し、話題となった。経済同友会の桜田謙悟代表幹事も14日、この30年で経済が大きく変化したとして、「終身雇用を捉えれば、やはり制度疲労を起こしており、(このままでは今後)もたないと思っている」と発言している。こうした動きについて会社員はどう向き合えばよいのか、2つのヒントを提示したい。
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■ヒント1:新たな視点をもとに
今後について不安を覚える人もいるだろう。極端な話、ある日突然“無職”になるかもしれないからだ。
桜田代表幹事は、「終身雇用制度だけを取り上げるのではなく、広い意味での働き方改革やイノベーション、ダイバーシティ&インクルージョンを進めていくために、パッケージとしての日本型雇用を見直していくべきで、その中の一つが終身雇用だと考えている」と述べている。
そのためある日突然無職になる可能性は、低いものと想定できるだろう。しかしそれはあくまで想定。最悪の事態を考慮するというリスクマネジメントは必要だ。またネガティブな気持ちにとどまっているのも、もったいない。今からでもできることは多いからだ。
そこでまず「新たな視点」をもとにしたヒントを提示したい。たとえばここで、フリーランスやパラレルキャリア(複業)、副業を視野に入れて実際に動いてみるとどうだろう。現職に新たな職業を追加できる可能性は高まる。
情報収集や実際にそのような働き方をしている人と話すことで、これまで知らなかった職業や働き方を知ることも可能だ。またクラウドソーシングやマッチングサービスを活用すれば、仕事の内容や各種職業に触れつつ試すこともできる。さらにSNSを覗けばさまざまな働き方をしている人の、生の声を耳にできる。
今すぐにはできずとも、選択肢が広がる手段にあふれているのだ。
■ヒント2: 今の環境をもとに
今の環境も忘れてはならない。会社員の場合、組織に所属するため、自発的に探さずともある種ごく自然な形で人や仕事と多く関わることが可能なのだ。今後についての意識を持ちながら自発的に行動することで、“いつも通り”働きながら学ぶことができると言える。
しかし今からできることはあるとはいえ、種は蒔いてから育つまで時間がかかる。経営学者のピーター・ドラッカーは言った。「時間こそは、最もユニークで乏しい資源」と。時間がかかることを見据えていち早く種を蒔いてみるのはどうだろうか。(記事:楽趣みくす・記事一覧を見る)
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