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東芝、チタン酸リチウムを採用した二次電池SCiBが新型デイズほかで採用
東芝は7日、同社のリチウム二次電池SCiBが、日産自動車の軽自動車、新型デイズ/デイズHighway STAR用の車載蓄電池に採用されたと発表した。
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リチウム二次電池は、携帯電話やパソコンから自動車、飛行機などまで広く使用されているが、外圧などで内部短絡が起きると、熱暴走して爆発するなどの不具合事象も発生していた。東芝が開発したSCiBは、負極にチタン酸リチウムを採用したことにより、内部短絡が起きても熱暴走を生じにくい、安全性の高い電池となっている。
その上、チタン酸リチウムの採用により、2万回以上のサイクル寿命と、6分で充電できる急速充電性能や、マイナス30度の寒冷地でも大電流の出し入れができる高入出力性能を獲得している。そのため、長期間にわたり繰り返し充放電される大規模蓄電システムや、急速充電が要求される電気自動車、大電流の出し入れが要求される鉄道・自動車用回生蓄電池システムに最適な蓄電池となっている。
日産の新型デイズは、東芝のSCiBを採用することで、減速時の運動エネルギーをバッテリーに充電して加速時に発電の電力として活用する回生蓄電池システムを形成し、燃費アップを実現した。またアイドリングストップ機構も、採用されている。新型デイズHighway STARでは、東芝のSCiB採用で、発進時及び走行時にモータアシストするマイルドハイブリッド機構を実現している。
日産へのSCiBの供給は、カルソニックカンセイの回生蓄電池システムの一部として製品供給される。
東芝では、SCiB事業を新規成長事業と位置付けており、拡大するSCiBの需要に合わせて、設備投資やアライアンス等により製造能力の拡充を進めている。国内では、現製造拠点である柏崎工場とともに、横浜事業所に新規製造工場を設けて国内需要に対応するという。海外需要に対しては、まず、スズキ、デンソーと合弁会社を立ち上げてインド工場を設置して対応する。
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