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米早期利下げの思惑残る
記事提供元:フィスコ
*18:19JST 米早期利下げの思惑残る
米商務省が28日発表した10-12月期国内総生産(GDP)確報値は前期比年率+2.2%となった。伸びは速報値+2.6%から下方修正された。2018年通年のGDP成長率は+2.9%でトランプ政権が目標としていた3%成長をやや下回る結果となったが、主要先進国の中では高い伸びを記録した。
市場関係者の間からは「四半期ベースで米国の経済成長ペースは鈍化しており、今年1−3月期の成長率はさらに鈍化する可能性がある」との声が聞かれている。現時点で米国経済が景気後退に陥る可能性は特に高まっていないとの見方は多いものの、一部の市場関係者は「景気後退のリスクを回避するためには何らかの景気刺激策(財政支出の拡大)を導入する必要がある」と指摘している。
ある市場関係者は「早い時期に利下げを行なう可能性は排除できないが、大きな効果は期待できない」と見ている。ただ、現実的には米連邦政府の債務上限を大幅に引き上げて新規国債の発行枠を拡大する必要があるため、財政出動への期待は広がっていない。市場の早期利下げ期待がただちに後退する可能性は低いとみられる。《MK》
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