タエ アシダ、2019-20年秋冬コレクション発表 多様性への順応を楽しむ

2019年3月23日 21:13

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記事提供元:ファッションプレス

 タエ アシダ(TAE ASHIDA)の2019年秋冬コレクションが、2019年3月20日(水)に東京・六本木のグランド ハイアット 東京にて発表された。今季は、“多様性”をテーマの中心に据え、時代の変化に基づく社会の流れ、人そのものや行動の多様化にフレキシブルに順応できるファッションを表現している。

■多様性に順応する“多様化されたファッション”

 今シーズンのスタイリングは、アーバンティックなスタイリングがある一方で、エスニックなスタイリングもある。ナチュラルな素材もあればハイテクな素材もある。シルエット、素材、ディテール、どれをとっても多様性に溢れている。そして、メンズルックの提案が、より一層“多様性”を強調している。

■メンズルックが登場

 ファーストルックで登場したのもメンズルック。パープルのフェイクファーを用いたオーバーコートに、デニムパンツ、そしてナイロンパーカーをあわせ、1つのルックの中でカジュアルとラグジュアリーを交錯させた。序盤を象徴するピクセル化されたボタニカル柄のグラフィックは、今季のキープリントのひとつで、ピンクとパープルまたはパープルとイエローの色合いで登場している。

 今季はカラーパレットもベーシックからヴィヴィットまで様々だが、それよりもなおファブリックの多様性は心を躍らせる。自然を象徴するアニマル柄は、“多様性”を表すために欠かせなかった。

中盤以降から展開されたヒョウ柄は、フェイクファーコートとして、あるいはシースルートップスへ落とし込んだ。はたまた、シワ加工の民族調のメンズパンツにあわせたシャツには、ピーコックの羽根、可憐なスカーフ柄のワンピースには、自由に舞う蝶やトンボを描いている。そして、ナイトシーンを想起させる黒いロングドレスにも、同じニュアンスを組み込み、フェザーをビジューとともにをあしらった。

■ファブリックとスタイリングに見る自由な表現

 ダマスク柄やベルベットは重厚感を与えるものとして、メンズ・ウィメンズともにアウターに採用。特に、ベルベットのセンシュアルな光沢は、メンズジャケットに色気をも漂わせる。これらはアニマルモチーフとは対照的に都会的な印象を与えるものだ。ミラーボールのようなスパンコールのタイトドレス、アコーディオンプリーツがなびくトレーンを引くほどのロングドレスなど、その表現は多岐にわたる。

■流れる時代に添うファッション

 時代の多様性にも触れた今季のランウェイには、スポーティーなエッセンスを加えたモダンなスタイルもあれば、アーバンティックなジャケットスタイルもある。そして後半を印象付けたドレス群はファッション史の銘品を顕著に受け継ぐものたち。スタンドカラーのシースルーブラウスとハイウエストミニスカートまたはスラックスの組み合わせ、スパンコールで煌めくエンパイアラインのドレスなど、クラシックな装いにも目を向けている。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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