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トヨタ・新型クラウンとBMW・440iの「Dynamic Safety Test」で見えてくるもの
(画像: YouTubeより)[写真拡大]
1月16日にYouTubeチャンネル「StartYourEnginesX」で公開された「トヨタ・クラウン」と「BMW・440i」の比較テストの動画を見てみよう。各車の出来について見るには「ダブルレーンチェンジ編」が良いように感じる。もちろんこのテストは各種行っているので、総合評価についても見てみると良いだろう。日常の使用では問題とならいシチュエーションもあるが、これらの性能がクルマの「安全性」「走破能力」などに大きくかかわっていることを知ることは有意義であろう。車は「走るもの」という事が理解できると、安全運転に応用できるチャンスも生まれる。
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■「ダブルレーンチェンジ」とは何?
このテストの中の「ダブルレーンチェンジ」とはどのような走行であるのかだが、その名の通り、高速(150km/h程度)からブレーキングと同時に「レーンチェンジ」して、またすぐ元のレーンに戻る動作のことだ。実際の走行でこの動作を必要とするときは緊急事態であると言えるが、高速道路などで「障害物が突然前方に現れたとき」などには、絶対に必要な動作となる。しかし、高速走行中の動作のため、この動きは大変危険だ。なぜならブレーキをかけると、タイヤがロックして滑り「飛び出してしまう」危険が生じるからだ。あくまでも危険を回避するときだけ行うべき動作だ。
■この動作で試される車の性能とは?
この動作で分かるクルマの性能は、プラットフォーム、それに伴うサスペンションセッティングの出来不出来、さらに現代ではABS(ブレーキロック防止装置)、TRC(トラクションコントロール)、ESC(横滑り防止装置)などと、それらのセットアップの狙いなどだ。これら現代の安全装置は、プログラムの仕方で働きが自由に決められるため、車体のメカニズム、すなわちプラットフォームとサスペンションセッティングとの兼ね合いが「造り込み」の成果となって感じられることとなる。
ABSは、緊急ブレーキなどの時タイヤがロックするのを防いで、最大限のブレーキをかけられるようにしてくれる。TRCは、急発進の時などタイヤの空転を防いで、最大限の接地性を確保してくれる。ESCは、それらを統合的に制御して、コーナリング性能を最大限に発揮してくれる。
これらの機能は、元来ドライバーの腕にかかっているのだが、一般ドライバーには難しい場面が多く、代わりに自動的に安定を保ち危険を回避してくれるのだ。一般ドライバーにとっては「縁の下の力持ち」的装置で、普段は気付かず、実際に働いていても気づかれない装置だろう。ABSが働いた感触を知らないドライバーも多い。TRCはさらに気づきにくいかもしれない。ESCとなると働いているのにほとんど気づく人がいないだろう。
これらの装置を外して「ドリフト走行」などを経験しておくことは、逆に安全運転に繋がるのではと考える。特に、モーター駆動が常識化してきている現在、低速で大きなトルクが発生していることから、クルマを自分でコントロールすることを体感しておくことは、いざという時のために重要であろう。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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