日向坂46 初シングルのフォーメーションに熱視線!

2019年2月13日 12:00

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 ひらがなけやきから日向坂への改名が発表された日向坂46。同時にデビューシングルの発売も発表されたが、気になるのがフォーメーションである。

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 坂道シリーズは、乃木坂が選抜制。欅坂は平手友梨奈センター固定の全員選抜制、日向坂はまだ発表されてはいないが、選抜制になるよりは全員選抜路線でいくのではないかと言う予想が多い。

 いうなれば、乃木坂はメンバー個人個人が地力をつけて群雄割拠する連邦制。欅坂は平手を頂点とする君主制。現状、平手ほどのカリスマ性を持つメンバーは見当たらず、おそらくは誰がセンターになっても一体感を維持できる日向坂は民主制といったところだろうか。

 一応、同じ『坂道』でありながら、システムがこれだけ違うというのも珍しいが、逆に言えばそれだけ様々なバリエーションが楽しめるというのも、ファンにとってはありがたいことなのかもしれない。

 同期・後輩の選抜メンバーを見ながら、悔しさを胸にひたすら自分の成長を図る乃木坂のアンダーメンバーも、「平手友梨奈と仲間たち」と揶揄され、選抜でありながら選抜としての結果を残せずに悔し涙を流しながらも、体調が不安定な平手を支えて団結する欅坂メンバーも、固定化された全員選抜システムに組み込まれ、ノーチャンスの状態でもくじけることなく、ハッピーオーラを振りまき続けた日向坂メンバーも、メンバーの一人一人がたまらなく個性的でストイックで応援したくなるダイヤの原石である。

 記者は個人的には全員選抜システムには懐疑的な印象を持っていたのだが、今の欅坂と日向坂を見ていると、それもまた間違いではなかったような気がしている。というか、このシステムに正解も間違いもなく、当然優劣もつけられず、その正解を出すのはメンバーと、彼女たちを支えるファンなのだという当たり前のことに気づかされるのである。

 乃木坂は、選抜の厚い壁に苦しんでいたメンバーが卒業してから実力を発揮しているケースが数多くある。永島聖羅はタレントとして、あるいは女優として、しっかりと結果を残しているし、相楽伊織はモデルとしてTGCでも独自の存在感を発揮していた。

 さらに最近卒業した川後陽菜は、長崎のランタンフェスティバルで、「あの綺麗な子は誰だ?」と話題になるほどのルックスで乃木坂の底力を見せつけている。創成期に最年長メンバーとして乃木坂を引っ張った岩瀬佑美子も、先日「けつばん」という自分のバンドを引っ提げて6年間の沈黙を破ってライブを決行、そこには同じ卒業生の柏幸奈と伊藤寧々も駆けつけている。

 選抜システムの中でもがき続けたメンバーが、こうして卒業後にも芸能界で活躍するとともに、その信頼関係を見せつけ、「乃木坂って暖かいな」という評価を得ているのだから、全員選抜とは言え、辛酸をなめてきた絆は欅にも、そして日向にもあるのだろうと信じたい。

 いずれにせよ、選抜のフォーメーションがどうなるのか、楽しみである。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る

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