ワークライフバランス満足度 トップは契約社員。最下位はフリーランス

2019年2月7日 09:07

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記事提供元:エコノミックニュース

エン・ジャパンが「ワークライフバランス」について意識調査。満足度は27%、前年比9ポイント上昇。満足度が高いのは「契約社員」、最下位は「フリーランス」。バランス考慮するとの回答91%。

エン・ジャパンが「ワークライフバランス」について意識調査。満足度は27%、前年比9ポイント上昇。満足度が高いのは「契約社員」、最下位は「フリーランス」。バランス考慮するとの回答91%。[写真拡大]

 多くの企業が働き方改革に取り組んでいる。この働き方改革の目的の一つとしてワークライフバランスの改善がある。すでに多くの人達がワークライフバランスを考慮した働き方を志向しているようだ。

【前年は】ワークライフバランスの満足度、1位は「派遣社員」長時間労働避ける傾向

 エン・ジャパンが自社の運営するサイトの利用者1112名を対象に「ワークライフバランス」についてアンケート調査を実施し、その結果を22日に公表している。

 「ワークライフバランスを考慮するか」という質問に対しては91%が「考慮する」と答えており、ワークライフバランスへの勤労者の関心は極めて高いようだ。

 現在のワークライフバランスの満足度を尋ねた結果では、27%が「良い」と回答しており、前年調査の18%と比較すると9ポイント上昇し、一方「悪い」との回答は前年33%から今回25%と減少している。この変化は、職場も働く側もワークライフバランスの向上を意識するようになり、様々な工夫がなされていることの結果かも知れない。

 雇用形態別に満足度を見ると、「良い」と答えた者が最も多かったのは契約社員の35%で、「悪い」が28%、「どちらでもない」が37%だ。次いで「良い」が多いのは「派遣社員」で29%、「悪い」は21%、「アルバイト」は「良い」が27%、「悪い」が22%、「正社員」が「良い」23%、「悪い」34%。最も「良い」が低いのが「フリーランス」で19%だが、「悪い」も19%で最も低くなっており「どちらとも言えない」が61%と最も多くなっている。「どちらとも言えない」が5割を下回っているのは「正社員」と「契約社員」で組織への帰属意識が強いほど「良い」・「悪い」がはっきり分かれるのかもしれない。

 「ワークライフバランスが悪い」と答えた者に「その改善策」を尋ねたところ、すべての雇用形態で「働きに見合った報酬が得られる」が最多で、とくに「正社員」74%と「契約社員」68%、「アルバイト」67%で高くなっている。

 現在の「働く日数・時間」の満足度については、「ちょうどいい」と答えた者の割合は、多い順に「アルバイト」が57%、「派遣社員」が55%、「契約社員」では50%、「フリーランス」が48%、「正社員」は40%の順となっている。「長い」では「正社員」が55%で最も多く、「短い」は「フリーランス」が25%で最も多くなっている。

 正社員では勤務時間が「長い」ためワークライフバランスの満足度が低く、フリーランスでは「短い」ため満足度が低い。やはり正社員に業務が集中しすぎているのではないだろうか。仕事量の配分などまだまだ改善が必要なようだ。(編集担当:久保田雄城)

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