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マクロン&ルノーと戦うべし(1) 日産は恩人ゴーンを裏切ってでも品質体制の再構築を!
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いよいよ第2幕が動き出している。株主総会に向けて、緊張が高まるルノー・日産アライアンスだ。まずは日産会長人事だが、一気にフランス側は強引に出てくるのだろうか?日産のとれる策は限られている。第3の株主として、トヨタを動かすことはできないのであろうか?ルノー・日産・三菱の3社アライアンスが崩壊して、日産・三菱連合であれば、現在のトヨタ・スバル・マツダの緩い協調体制に参加できる道はあろう。しかし、フランスは是が非でも阻止するであろう。そのため日産は3社アライアンスを諦め、先手を打つ必要があるのではないか?強硬にルノー株の10%程度株式取得を、日産の現取締役会で決議すべきではないか?日本政府のアンダーグラウンドでの姿勢次第と言える。
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■ゴーン体制の中で、品質管理体制を維持できなくなった日産
スバルも、そして日産も「品質保証体制」を堅持することに苦労しているようだ。「100%良品以外は次の工程に進めないシステム設計」が品質保証体制と信じている専門家が存在するようだが、これは事実とあまりにも乖離した稚拙な認識だ。確かに、制度設計では「壁」を設けるのだが、スバルも日産もその「壁を作業者が無視した」結果だ。機械化を進めて、できる限り「機械的に」不良をはじくシステムが望まれるのだが、スバルも日産も、システム構築の前提を作業者が無視している。
この結果は、品質管理体制とは、単なる制度では収まらない「人間の性」との闘いであることを示している。現場を知る実務者なら、いやになるほど分かっているはずだ。そのためキーを握るのはトップの認識であり、日産の場合カルロス・ゴーンと言う絶対の独裁者が舵を取っていたので、成功も失敗もカルロス・ゴーンの責任だ。その結果、つまり検査不正が「カルロス・ゴーン体質」でないと主張するのは、あまりにも稚拙だ。いくら理想的業務設計をしても、経営者がそれに反する行いをしていると、守る社員も少数となってしまう。当たり前の結果だ。「忖度」が無意識に行われてしまうのだ。
逆に言えることは、経営トップが重要視していない、もしくは優先順位の認識が間違っている場合、「品質管理に対して形骸化」した認識の専門家が指導してしまい、実質的に品質管理の実務が崩れてしまうと言える。ゴーン体制の排除を当然として、管理技術を持った指導者を据えなければ、また繰り返すこととなる。「恩人ゴーンを裏切ってでも」品質体制の再構築を図るべきだ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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