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AI時代のデータセキュリティ問題を解決することを目指すスタートアップ、EAGLYS(イーグリス)は28日、SBIホールディングス子会社のSBIインベストメントが運営するSBIAI&Blockchain 投資事業有限責任組合と、早稲田大学発祥のベンチャー、ユーザーローカルを引受先とする、第三者割当増資による資金調達を行ったことを発表した。
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これにより、秘密計算の高速化といった開発技術の向上や、人材拡充、金融・製造・医薬・ヘルスケア・エネルギー等幅広い業界での技術活用に向けた事業発展に取り組むとしている。
最近は、どの企業でもAIやビッグデータの解析に加え、各企業で蓄積した個人データなどの有効活用が求められているが、実際には、これらの外部に出せない、クラウドでデータ集積ができないような機密情報や個人データをどう扱うかが課題となっている。部門や組織、ないしは会社間を超えて、セキュアな状態でこれらのデータを共有できず、満足な解析やAI運用ができないからだ。
それらを解決するのが、EAGLYSが提供するデータを暗号化したまま計算できる秘密計算技術と、秘密計算とディープラーニング等の複雑処理の融合技術だ。現在、一般的な暗号技術は、通信時にデータを暗号化し、使用時に再度暗号化を解除しなければならないため、情報漏洩の可能性や悪質ウイルスソフトに攻撃される危険性をはらむ。
一方、EAGLYSの秘密計算技術では、通信時のみならず解析処理中でも、データを暗号化したまま安全に活用できる。さらに、データを暗号化したままデータマイニングやディープラーニングを行える技術も開発し、秘密計算とディープラーニングの膨大な時間を要する複雑処理の高速化にも挑んでいる。
EAGLYSでは、同社の技術を活用することにより、セキュアなデータ蓄積とサービス運用が可能となるため、部門や企業間のみならず、業界の域を超えたデータ統合や活用も実現できるとしている。また、セキュリティシステム構築や監視のコスト削減、セキュリティポリシーの単純化も実現するという。
今回の引受先には、AIやブロックチェーン分野の有望なベンチャーへの投資を行うSBI AI&Blockchain投資事業有限責任組合のほか、EAGLYSの今林広樹社長の出身校である早稲田大学発で、東証マザーズ上場の人工知能・ビッグデータ分析に特化した技術ベンチャー、ユーザーローカルが名を連ねる。今回の資金調達により、実用的な秘密計算技術の発展が加速することに期待したい。
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