NYの視点:今週の注目:米中貿易交渉、FOMC、米1月雇用統計、ISM

2019年1月28日 07:36

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記事提供元:フィスコ


*07:36JST NYの視点:今週の注目:米中貿易交渉、FOMC、米1月雇用統計、ISM
今週は連邦公開市場委員会(FOMC)や米中貿易協議に注目が集まる。米政府機関は3週間再開。その間、共和・民主党は国境の壁資金問題に取り組む。英国の欧州連合(EU)離脱の行方にも引き続き焦点が集まる。

FOMCが金融政策を決定する上で重要な米1月雇用統計、10-12月期国内総生産(GDP)速報値も相場材料となる。1月雇用統計では、失業率が3.9%と引き続き50年ぶり低水準付近で推移すると見られる。政府機関閉鎖など特別要因が影響し、非農業部門雇用者数は前月比+16万人と、12月+31.2万人から伸びが鈍化する見込み。GDPは昨年10-12月期の+3.4%成長から+2.6%に伸びが鈍化すると見られている。米銀大手JPモルガンは米国政府機関閉鎖を理由に、第1四半期GDPの成長率予想を従来の2.0%から1.75%へ引き下げ。

2018年12月に年4回目の利上げに踏み切ったのち、米連邦準備制度理事会(FRB)はFOMCで政策金利を据え置く見込み。バランスシートの縮小も継続すると見られる。しかし、一部FRB高官は、バランスシート縮小の終了時期を協議する時期に来ていると指摘している。

FRBは当初4.5兆ドル規模に膨らんでいたバランスシートの縮小を2017年10月から開始。2015年12月から開始した利上げと同時のバランスシートの縮小が流動性を引き締め、市場の圧力になると投資家は警戒している。重要な課題は、FRBが保有する適切なバランスシートの水準を探ること。

バランスシートは縮小開始から4000億ドル規模すでに削減され、現状では4.1兆ドル規模までに縮小している。一部のエコノミストは現行の水準からさらに6000億ドルの資産縮小が必要で、3.5兆ドル近辺まで縮小されると見ている。

バランスシートの縮小ペース鈍化が示唆されると、ドル売り材料となる。

■今週の主な注目イベント

●米国
28日:米連邦議会予算事務局(CBO)が年間予算、経済見通しを公表
29-30日:FOMC会合:政策金利FF2.25-%2.50%で据え置き、
パウエル議長会見

30日:中国の劉鶴副首相、ムニューシン財務長官、
ライトハイザーUSTR代表が貿易交渉
2月
1日:1月雇用統計:失業率予想3.9%(12月3.9%)、
非農業部門雇用者数:予想:前月比+16万人(12月+31.2万人)、
平均時給:予想前月比+0.3%(12月+0.4%)、
前年比+3.2%(12月+3.2%)1月ISM製造業:予想54.3(12月54.1)

●英国
29日:議会、政府のEU離脱協定案の修正を採決

●欧州
28日:ドラギECBがEU議会で証言

●中国
30日:1月非製造業PMI:予想53.9(12月53.8)、非製造業PMI:予想49.3(12月49.4)


●地政学的リスク
ベネズエラ
北朝鮮:
イラン
ガザ紛争
イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」
シリア
イエメン《CS》

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