「スピリッツ」の表紙に小芝風花登場!「トクサツガガガ」の作り込みは本物だ

2019年1月25日 20:30

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全力で「仲村叶」を演じる小芝風花(c)小学館

全力で「仲村叶」を演じる小芝風花(c)小学館[写真拡大]

■本気度がうかがえる1話を見せてくれた「トクサツガガガ」

 1月18日(金)から、NHKにて特撮好きOLの日常をコミカルに描いた「トクサツガガガ」がスタートした。本作品は「ビッグコミックスピリッツ」にて長期連載されている漫画が原作で、オタクと呼ばれる人たちの特徴をうまく表現した作品をNHKが全力でドラマ化している。

【こちらも】2019年のNHKはドラマでも攻める!漫画原作「トクサツガガガ」が放送スタート

 そして、ドラマのスタートにあわせて1月12日発売の「ビッグコミックスピリッツ」では、小芝風花が表紙に登場。「トクサツガガガ」で演じる仲村に扮したグラビアながらも、キャラクター性を損なうことなく元気な姿を全力でみせつけてくれた。彼女は実写映画「魔女の宅急便」など幼少期から数々の作品に出演した経験があり、本ドラマでも「日常に潜むオタク」を熱演している。

■電車で偶然居合わせた同士に思いを馳せる特撮オタクOL

 普通のOLとして働く仲村叶(小芝風花)。しかし、彼女は24歳になっても特撮の趣味から離れることのできない特撮オタクで、好きな作品ならばDVDをセットで購入してしまうほどだ。1話見始めるとつい夜更かしをしてしまい、次の日が仕事でも未だにこの習慣は抜けずにいた。

 特撮を見て夜を明かしてしまった次の日。眠い目をこすりながら電車にて通勤していると、車内でガチャガチャ製のマスコットを付けた女性(倉科カナ)を見つける。そのマスコットは特撮「獅風怒闘ジュウショウワン」に出てくるトライガーというキャラクターで、叶もこの作品が大好きでありシシレオー推しだった。同じ作品のことやそれぞれ好きなキャラクターを彼女と語りたいと、叶は彼女を睨むように見つめ続けるのだった。

 どうしても電車で出会った彼女と仲良くなりたい叶は、自分も同じガチャガチャのマスコットを付けてサインを送れば気付いてもらえるのではないかと考えた。昼ご飯も早々に終え、叶は彼女と同じマスコットが手に入るガチャガチャを探し始めた。しかし、いい大人が白昼堂々ガチャガチャを回すわけにもいかず、どうにか回せる場所を探し歩く。

 結局、昼休みにはガチャガチャを回すタイミングを見つけられず、退社後に再び探すことにした。そして、やっとガチャガチャを見つけ、さらに数回回せば狙っていたシシレオーも手に入れられそうだった。嬉々としてガチャガチャを回す叶だったが、彼女の前に妙に勘の鋭い男の子・デミアンが現れ、ついにオタクの本性がばれてしまうのだったー。

■細かい部分に配慮した「トクサツガガガ」

 特撮オタクの生態を余すことなく見せてくれた「トクサツガガガ」。作中に出てくる「円盤」や「推し」など特定の人にしか伝わらない言葉に注釈を付けるなど、はじめてオタクの世界に踏み込む人にも優しい作品となっている。

 また、本作に出てくるオリジナル特撮ヒーロー「獅風怒闘ジュウショウワン」の作り込みも本物で、特撮ファンが見ても納得するクオリティとなっている。作品自体のクオリティが高いと共に、叶が劇中で発する「大事なことは特撮からすべて学んだ」などの台詞にも共感できるものが多く、SNSなどでも話題となったようだ。

 「トクサツガガガ」に出てくる叶はとにかく純粋で、なにか物事に熱中していたり好きなものがある人の心をくすぐる作品に仕上がっている。すでに本作は特撮やオタクを楽しむだけの作品ではなく、心に眠る熱い気持ちがよみがえり、元気の出るドラマといっていいだろう。

 NHK連続ドラマ「トクサツガガガ」はNHK総合にて毎週金曜日22時から放送中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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