タグ・ホイヤー、世界初のカーボン製ヒゲゼンマイ採用モデルを発表

2019年1月16日 13:32

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タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02T トゥールビヨン ナノグラフ。(画像:LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン発表資料より)

タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02T トゥールビヨン ナノグラフ。(画像:LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン発表資料より)[写真拡大]

  • タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02T トゥールビヨン ナノグラフ。
  • カーボンコンポジット製ヒゲゼンマイを採用した新ムーブメント「キャリバー ホイヤー 02T ナノグラフ」。

 スイスの高級腕時計メーカーのタグ・ホイヤーは、時計の世界では初めてとなるカーボン製ヒゲゼンマイを採用したモデル、「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02T トゥールビヨン ナノグラフ」を1月14日、ジュネーブにおいて発表した。

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 時計製造の世界で初となるカーボンコンポジット製ヒゲゼンマイを採用した同社製のムーブメントを、「キャリバ― ホイヤー 02T ナノグラフ」という。このカーボンコンポジット製ヒゲゼンマイは、タグ・ホイヤー自身が発明し、特許を取得した最新の技術によるものだ。

 カーボンコンポジット製ヒゲゼンマイは軽量で密度が軽く、一般的なヒゲゼンマイの素材であるシリコンや金属よりも重力や衝撃の影響を受けにくく、また取り付け時に狂いが生じやすいヒゲ玉と一体製造が可能であることなどから、導入によって時計の精度の向上が期待できるのである。

 また、同モデルはCOSC認定クロノメーターであり、トゥールビヨン機構が搭載されている。トゥールビヨン機構というのは、装着者の身体の向きによって生じる時計のズレを打ち消すために、機械そのものを回転させる機構のことである。と、言うだけなら簡単なのだが、19世紀初頭に天才時計技師ブレゲによって発明され、しかしその製造の難しさから、今日に至るまでなお世界三大複雑機構の一つに数えられているものだ。

・ムーブメント:
 自社製自動巻キャリバー ホイヤー 02T ナノグラフ、直径 31 mm、33 石,
 28,000 振動/時(4Hz)(クロノメーター認定自動巻トゥールビヨン・クロノグラフ)
・パワーリザーブ: 約65時間
・諸機能: クロノグラフの時、分カウンター、トゥールビヨン、時、分、秒表示
・発売予定時期: 2019年5月
・予定価格: 税抜274万5,000円(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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