ファクトタム、19年春夏メンズ・ウィメンズコレクション発表

2019年1月15日 22:29

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記事提供元:ファッションプレス

 ファクトタム(FACTOTUM)は、2019年春夏メンズ・ウィメンズコレクションを発表。

■キューブリック『非情の罠』からインスパイア

 今季のテーマは、“ノワール(Noir)”。インスピレーションを得た題材は、スタンリー・キューブリックが監督を務めたフィルム・ノワール『非情の罠』だ。映画制作当時にあたる、1950年代のアメリカの空気感と、『非情の罠』の主人公であるボクサーや登場人物のギャングから発想した要素が、ウェアに落とし込まれている。

■ボクサーやギャングを連想させるアイテム

 ジャージーパンツや、動きやすいイージースラックス、活動的なアノラックパーカーといったスポーティーなアイテムは、ファクトタムのフィルターを通すことによって、端正な佇まいに。ギャングを思わせるストライプのセットアップは、身体に馴染むようなパターンメイキングによって着古したような質感を演出する。また、象徴的なアイテムとしてボクシングウェアやフィットネスギアを展開するエバーラスト(EVERLAST)とコラボレーションしたTシャツや長袖カットソーも登場。「FILM 1955」の文字をプリントし、『非情の罠』のイメージをストレートに表現した。

■50年代米国のオールドな雰囲気

 また、オールドな時代性を感じさせる、リラックス感や抜け感も散見された要素。オンブレチェックのセットアップやブルゾン、ストライプ模様を編み込んだニットセーターは、程良く肩の力が抜けた、トラッドな雰囲気を演出する。タイプライターチンツ加工のブルゾンはゆったりとしたフォルムと、表情豊かなシワ感が魅力だ。

■ユウミアリアの鈴木ゆうみが手掛けるウィメンズ

 また、今季から自社展開となったウィメンズコレクションにも注目。ユウミアリア(YuumiARIA)の鈴木ゆうみがデザイナーを務める。ロング丈のMA-1や、雨除けを外してベストとしても着用できるバーバリーツイルのノースリーブトレンチコートといった、マニッシュなアイテムは、上品さやしなやかさも兼ね備えた仕上がりとなっている。

■ヴィンテージテイストのワンピースやプリントブラウスなど

 また、全面に“Noir”の文字をプリントしたロングブラウスや、背中の大きく開いたグレンチェックのブルゾン、襟や袖口に向かってギャザーを寄せたワンピースは、クラシカルでヴィンテージ感のある表情が印象的。リラックスしたシルエットのオープンカラーシャツに、ギャザースカート、ニットベストを組み合わせたスタイリングは、浮遊感のある柔らかな素材がミステリアスな存在感を放つと同時に、どこかノスタルジックなムードも感じさせる。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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