「成人式は20歳で」が7割超える 18歳の意識調査で 日本財団

2019年1月8日 17:28

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「成人式は必要」が7割近くを占め、若者は公式行事の成人式を肯定的にとらえていることがわかった(図:日本財団の発表資料より)

「成人式は必要」が7割近くを占め、若者は公式行事の成人式を肯定的にとらえていることがわかった(図:日本財団の発表資料より)[写真拡大]

 成人式は従来通り20歳で――。成人年齢が「18歳以上」に引き下げられるのに合わせて、日本財団(東京都港区)が18歳前後の男女を対象に行った意識調査で、「成人年齢が引き下げられても成人式は20歳で行ってほしい」と考えている人の割合が74%に上ることがわかった。18歳で成人式を行うと、受験や就職準備と重なるほか、喫煙や飲酒ができないというのが主な理由だった。

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 日本財団では、民放改正によって2022年4月から、成人年齢が引き下げられることになったのを受け、昨年10月から18歳前後の男女を対象にした意識調査を実施。毎回、テーマを決めてインターネットを通じたアンケートを行っている。今回の調査は7回目で、テーマは「成人式」。全国の17歳から19歳までの男女800人から回答を得た。

 調査結果によると、今後、成人式を行うのにふさわしい年齢を尋ねたところ、「20歳」との回答が74.0%、「18歳」との回答が23.9%だった。「20歳」とした理由(複数回答)については「18歳は受験に重なる時期だから」が62.8%と最も多く、次いで「18歳だと喫煙や飲酒ができない」が38.2%、「18歳は金銭的に余裕のない時期だから」が33.6%だった。

 成人式の必要性については、「公式行事として成人式が必要だ」が69.8%、「主催は自治体がふさわしい」は72.1%。「成人式に出席したい」も70.6%で、若者の7割前後が公式行事としての成人式を肯定的にとらえ、参加したいと考えていることがわかった。

 また、毎年問題となる新成人による騒動について尋ねたところ、「騒ぎを起こす新成人の気持ちがわかる」との回答が28.5%あり、「自分も騒いでみたい」との回答も12.9%あった。騒いでみたい理由を自由回答で尋ねたところ、「子供である最後の日だから」「楽しそうだから」「久しぶりに同級生に会って、舞い上がっているから」といった理由が多かったという。

 成人式については、民法改正に合わせて対象年齢を見直すかどうか議論があり、実施主体である自治体の多くも今のところ結論を出していない。また、政府も「関係者の意見や各自治体の検討状況を取りまとめ、各自治体が実情に応じた対応ができるよう取り組んでいく」とするにとどまっている。

 同財団では「今回の調査結果は、成人式のあり方の検討にも影響を与えるのではないか」としている。

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