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ラッド ミュージシャン、2019年春夏コレクション発表
ラッド ミュージシャン(LAD MUSICIAN)は、2019年春夏コレクションを発表した。
■自己変容を経て新たなゴシック・スタイルに
テーマは、「SELF DESTRUCTION」=“自己変容のプロセス”。ノイズ作家のフランシスコ・メイリノや、現代アーティストのクリストファー・ウールからインスピレーションを得た、ノイジーなイメージをコレクションに投影。既存の概念を破壊するところから始まり、次第に解体され変容していく――。一連のプロセスの先にある、新たなゴシック・スタイルを提案する。
■スーパービッグシルエット
今季の大きな特徴として、過剰な程のオーバーサイズが挙げられる。ジャケットやコートのショルダーは、身体を大きく超えてドロップし、袖や着丈もあえて長く設定されている。ダブルのジャケットは、ボタン、垂直に伸びる袖、ストレートなフォルムの身頃によって、直線的なラインを描き出し、オーバーシルエットながらも鋭利なイメージを放っている。
■シンボルは“三角形”
コレクションの随所に、ネオ・ゴシックを象徴するシンボルとして“三角形”が散りばめられている。カットソーに大胆に描かれた、ノイジーな三角形モチーフや、幾何学的な逆三角形といったグラフィックの他、シルエットでも三角形を表現。Aラインで三角形を象ったマキシ丈のステンカラーコートやアノラックパーカー、フレアなボリュームのワイドパンツ、袖に分量を持たせたカットソーやMA-1などを揃える。
■鮮やかな色彩の花や天使プリント
また、注目したいのは、写実的なグラフィック。“メメント・モリ”をイメージして、ジャケットやワイドパンツ、シャツ、カットソーにプリンントされた花には、その鮮やかさに惹きつけられるかのように、蟻や蜂が集まっている。赤、ピンク、水色など、美しくも毒のある色彩の花々は、深みのあるブラックに浮かび上がるように映え、華々しくも息をひそめているかのような静けさを感じさせる。
バロック期の絵画をモチーフにした天使柄プリントを施したセットアップやシャツも登場。セットアップに描かれた天使柄はミステリアスなシックさを見せる一方、ラフなカットソーにプリントされるとアングラな表情に。色の濃淡によって描かれた天使の像は影を背負っているかのように見え、ダークな世界観を演出する。
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