リコー、AIによるWebサイト解析ツールを共同開発 中小企業に提供へ

2018年12月13日 12:00

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 リコー(東京都大田区)は、ウェブ改善コンサルティング事業を行うWACUL(東京都千代田区)に出資し、業務提携することで合意した。中堅・中小企業向けに、人工知能を使ったホームページの企画・制作・改善などの提案を行うツールを共同開発し、パッケージ化することを目指す。リコーが顧客とする中堅・中小企業に対し、重要度が増すホームページの改善活動に繋げる狙いがあるようだ。

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 WACULは、課題発見から改善提案まで自動でできるツールとしてAIアナリストを提供してきた。AIアナリストは、Googleアナリティクスのデータと連携するだけで、サイトの改善提案、わかりやすいレポート、気になるページ調査の結果を提示する。初心者には難しいGoogleアナリティスクを自動的に解析し、分析結果だけではなく改善提案までしてくれるとあって評判は上々だ。「最大で平均コンバージョン率が2倍以上に」「ホームページ経由の申込数が1.1倍に」「問い合わせ件数が2倍に」など、同社の成功事例をみると、その効果の高さが伺える。

 ホームページはその役割が変化している。消費者の購買行動が変化し、Webサイトにおける商品情報の収集に多くの時間を費やす。大企業はこうした動きに追随して消費者に提供する情報を巧みに変化させる一方、中小企業はホームページを作成するので手いっぱい。ホームページすら持っていない会社も少なくない。

 リコーは、こうした中堅・中小企業に対し、WACUL社のAIアナリスト技術を使った新サービスで、改善提案の提供から、ホームページの企画・作成まで一貫したサービスの提供を目指す。Googleアナリティスクのようなホームーページ解析ツールがあるとはいえ、中堅・中小企業では十分に活用されていないとみて、最新技術を使った新サービスの開発に踏み切る。リコーは、AIを使ったホームページ分析を皮切りに、中堅・中小企業向け売上拡大に繋げる構えだ。(記事:香川大輔・記事一覧を見る

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