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「小ロットでオリジナル」に注目 「STU48の数に限りがございます!」で反響
中国放送(広島市)が制作したテレビ番組「STU48の数に限りがございます!~瀬戸内の職人とコラボ商品作っちゃいましたSP~」が、10月28日に放映された。
STU48のメンバーが広島・愛媛の3つの企業を訪ね、その会社の得意とする技術でオリジナルグッズを作る企画で、広島県熊野町の化粧ブラシ専門メーカー「竹田ブラシ製作所」ではメンバーが手作業に参加した「洗顔ブラシ」を、愛媛県四国中央市の製紙会社「イトマン」では、メンバー手描きデザインの「トイレットペーパー」を、広島県福山市の精密鋳造企業「キャステム」では、ハイタッチできる「手形」や「手形スマホホルダー」などを製作。放送終了後に販売し、いずれも完売した。
■これからは「小ロットでオリジナル」
「数に限りがあります」は、希少性、限定性を応用した販促のよくある手法ではあるが、特筆されるのは、地方の企業が持つ「小ロットでも生産できる強み」だ。
イトマンは四国中央市の製紙会社。創業は1877(明治10)年までさかのぼる。手漉き和紙から始まって一貫して紙の生産を行ってきており、現在では、トイレットペーパーやティッシュなどを生産。ランニングコストを抑えた商品は官公庁や学校に、高品質商品はホテルなどに使われているが、ギフトやイベントの景品用として、小ロットにてオリジナルデザインのトイレットペーパーも作っている。
キャステムは、独自のロストワックス製法やアメリカで特許を取得したメタルインジェクション製法により、金型鋳造から機械加工まで一貫した生産体制を持ち、精密鋳造部品でリーディングカンパニーを目指している。最近話題となっいるのは、オール金属の重厚感のある手型だ。手のしわや血管までが金属に浮かびあがる。これまで、広島東洋カープや大リーグで活躍した黒田博樹氏の手形貯金箱を製作、現在は、フィリピンのボクサー、マニー・パッキャオ氏の協力を得て作った手型をシリアルナンバー・証明書付で個数限定販売している。
番組はこうした企業の技術力に目を付け、STU48のファンをターゲットに商品を開発。完成までの過程は一般視聴者も十分楽しめたようだ。モノづくりの現場は、高品質、低コストはもちろん、そこに「小ロット」「オリジナル」も加わってきたようだ。
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