「こうのとり」7号機のISSから分離、小型回収カプセルの帰還日をJAXAが発表

2018年11月5日 08:31

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型回収カプセル(C)JAXA

型回収カプセル(C)JAXA[写真拡大]

 日本では初となる、国際宇宙ステーション(ISS)からの物資回収技術を、宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機に搭載されている⼩型回収カプセルを使って実証する。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、9月23日に打ち上げられた「こうのとり」7号機の、分離及び大気圏への再突入を実施する日程を発表した。

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 ISSからの分離予定日は、打ち上げから46日目となる8日午前1時50分頃(日本時間)であり、JAXAでは「こうのとり」7号機のISS分離をライブ中継する予定だ。

 また「こうのとり」7号機は、ISS軌道からの離脱噴射後、搭載されている小型回収カプセルの放出を行い大気圏への再突入となる。従来通り本体は燃え尽きる予定だが、小型回収カプセルは地球に帰還する。南下ルートの場合11日の午前6時30分頃、北上ルートの場合は10日午後8時50分頃を予定しており、天候を考慮し決定したプランが6日に発表される。

 実験試料を搭載した小型回収カプセルは、「こうのとり」7号機が再突入のための噴射を終了した後に地上からのコマンドで分離させ、パラシュート降下した後、洋上で回収する計画だ。カプセルの直径は84センチメートル、高さ約66センチメートルの円錐状で、実験成果物を除いた質量は約180キログラムとなり、窒素ガスを噴射して姿勢を制御する機能を持っている。

 ISSの補給機は現在、アメリカ2機、ロシア1機、日本1機の計4機で運用されている。日本の「HTV」機(2機目から「こうのとり」と名付けられた)は、2009年より打ち上げが開始されており、2018年11月現在で7機目となった。約6トンという世界最大の補給能力があり、「こうのとり」のみが行える大型装置の搭載などがあることから、その役割は大きい。

 何度か打ち上げが延期された「こうのとり」7号機を乗せたH-IIBロケット7号機であったが、初の試みとなる小型回収カプセルの無事帰還を願いたい。

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