米国株式の不安定な状態はしばらく続く可能性

2018年10月25日 14:24

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記事提供元:フィスコ


*14:24JST 米国株式の不安定な状態はしばらく続く可能性
 24日の米国株式は大幅安となった。市場関係者の間では、関税引き上げによる製造業の投入コスト増大の影響や金利上昇などが株安の要因に挙げられていたようだ。24日のS&P総合500種指数は前日比3%超の下げとなり、年初来でマイナスとなった。トランプ米政権は中間選挙後に新たな減税案について取り組むことが期待されているが、共和党による両院支配の可能性は低いとの見方が多いことや「市場の下落を受けて、政策方針を修正しない」との発言(メスター米クリーブランド地区連銀総裁)が株式市場に影響を与えたことは否定できないとみられている。

 米中間選挙の結果にかかわらず、2019年も数回の利上げが計画されていることや、米連邦準備制度理事会(FRB)が2019年の米経済成長見通しをただちに引き下げることはないとみられており、米国金利の先高観は当面後退しない可能性が高いことから、米株式市場の不安定な状態はしばらく続く可能性がある。《MK》

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