関連記事
「あおり運転」の原因を作るマナー違反(3) 『斜に構えて、人の上げ足を取る姿勢』をやめよう
■一般道での追い越し車線をふさぐ行為
一般道路で追い越し車線がある道路は、もっと複雑になる。例えば、この先で右折しようと思っているクルマが、追い越し車線に入ってふさいでいることも多い。本人は制限速度内で走行しており、この先右折なので右側を走っているだけなのだが、テンポの速い人から見ると「こんなに早く右に出ることはあるまい」と感じているのだ。だから、右折するために追い越し車線に移行するのは、せいぜい信号2つ前ぐらいにしておいたほうが良い。それができるようになるには「車線移行」に慣れなければならない。
【前回は】「あおり運転」の原因を作るマナー違反(2) 日本の法律を読む訓練をせよ
また別の例だが、道が合流するとき、速く本線に入りたがり、割り込んでいる車も見かける。また割込みに失敗していて、合流点のはるか手前で立ち往生しているクルマもよく見かける。しかし、工事による渋滞した合流点などでは特にそうだが、必ず合流しなければならない地点まで行ってから、譲り合って合流すればよいのだ。手前で無理やり合流すると、自分が遅れるだけでなく、後ろの車が先に出て合流するので、本線の方で、本線を走る「割り込まれた側のクルマ」も遅れてしまうことが迷惑となるのだ。
■「あおり運転を防ぐ」には、全体の「マナー向上」が不可欠
「自分はスピード違反も何も違反行為はしていない」と言えることは大切で良いことだ。だが、もう一歩踏み込んで、周囲との関連性をチェックしなければ、「あおり運転」を誘発してしまう。「切れる」ことはどんな時でも許されることではないが、双方とも、社会全体の動きをメカニカルに理解して協力しなければならない。
まずは、「上手な運転」とはどのようなことなのかを知ることから始めよう。それには「予測運転」というものが意味の深いもので、運転では「読みが深い」ほど良い。その「読み」とは、周囲との「繋がり」を理解することなのだ。自分がどのように動いたら、他人がどのように反応しなければならないのか? その関連性を理解することが必要なのだ。一般社会では「変動要素」が多すぎて読み切ることは難しいが、「運転に限れば」読み切れるはずなのだ。もし読み切れなければ、「自動運転のAI」も不完全で危険な存在になってしまう。
■『斜に構えて、人の揚げ足を取る姿勢』をやめよう!
「運転マナー」の第一歩は、「他人の立場を思いやる」ことだ。ネットで横行する『斜に構えて、人の揚げ足を取る姿勢』をやめなければ、「あおり運転をする張本人」か、「あおり運転を誘発する運転者」になってしまう。「繋がりをよ~く考えてみよう」。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
スポンサードリンク
関連キーワード