2年債と10年債の利回り格差逆転後も利上げ継続の可能性?

2018年9月28日 16:45

印刷

記事提供元:フィスコ


*16:45JST 2年債と10年債の利回り格差逆転後も利上げ継続の可能性?
 27日のニューヨーク市場では米ドルが主要通貨に対して全面高となった。この日発表された8月耐久財受注は市場予想を上回ったことや、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、「米経済が今後2年間に景気後退入りする可能性は低い」と指摘し、利上げ継続の方針を示したことがドル買い材料となった。

 パウエルFRB議長は、短期金利と長期金利の格差縮小について、「FRBの分析モデルは経済成長が続くことを示唆している」との見方を示した。27日の米国債券市場では2年債と10年債の利回り格差は22bp近辺まで縮小しており、利上げを継続した場合、2年債利回りは来年前半までに10年債利回りを上回る可能性が高いとみられている。そうなった後もFRBが利上げを継続した場合、市場関係者の間では「ドル相場への支援材料となるかもしれないが、株式市場を強く圧迫する可能性がある」との声が聞かれている。《MK》

関連記事