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麦田の成長物語はまさに現代人の行き写し!「義母と娘のブルース」第8話レビュー
ついに覚醒した麦田、さらに亜希子との恋の予感も……(c)TBS[写真拡大]
■第2章の主役ともいえる麦田の成長が見られる第8話
TBS系ドラマ「義母と娘のブルース」の第8話が9月4日に放送された。麦田ベーカリーの再生に向けてさまざまな人間がかかわり、本格的に物語が動き出そうとしている。
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中でも、2章になってスポットが当たり始めている麦田の活躍が目覚ましい。麦田役を務める佐藤健は同時期に「半分、青い」へ出演していながらも、まったく違うキャラクターを演じ分けていることもあって、8話では高評価を受けることになっている。
■「ベーカリー麦田」、次の一手は倒産!?
亜希子(綾瀬はるか)の手腕もあり、一時期の低迷期を脱することになった「ベーカリー麦田」。しかし、その後顧客の定着には結びつかず、長い間の負債もあってそのまま業績を伸ばすことは難しかった。そこで亜希子は、店長の麦田(佐藤健)に一度閉じてリニューアルオープンすることを提案した。
さっそくリニューアルに向けて各々が準備をはじめるも、亜希子は新しいパン屋に何が必要なのかわからないままだった。そこで、下山和子(麻生祐未)や友人を集めてベーカリー麦田のパンを試食してもらうことにする。そこで判明したのが、麦田の父(宇梶剛士)の代にはあった「何か」が足りていないことがわかる。
秘伝のレシピを麦田の父が持っていると考えた亜希子は、彼の元にレシピを教えて欲しいと願い出る。しかし、すでに彼はレシピを持っておらず、麦田自身に直接教え込むことになると言われてしまう。亜希子は麦田に事情を説明し、リニューアルに向けて先代から修行を付けてもらうように指導するのだった。
■先代の思いと次世代の子供のアイデアが融合
着々とリニューアルの準備が進む中、亜希子はみゆき(上白石萌歌)にもアイデアを募ってみる。亜希子のアイデアをみたみゆきは「お店に行きたいというワクワクがない」と提案し、その意見に亜希子はついビジネスモードになってしまう。自分を本気にさせるほどの提案力をみゆきがいつの間にか持っていることに感動しながら、亜希子はみゆきと共にお店のブランディングを行うのだった。
その一方、麦田はいつものあきらめ癖が出てしまい、父からの指導を放棄してしまう。その指導方法に亜希子は異を唱えようとするが、麦田の父は「ただ来てくれる人の動向をチェックし、その人が『食べたい』と思うパンを作ろうとしただけです」とだけ答えた。その気持ちこそが、先代のパンをコピーしているだけの麦田にないものだと亜希子は気付くのだった。
麦田とその父の衝突を色濃く描いた8話。麦田のような発想は現代人の多くが持つところで、そこにワンアイデア加えることの重要性を優しく説いてくれる脚本は、もはや感嘆のため息が出そうになる。また、進路に悩むみゆきも母親と共にお店の企画に関わることでどんどん魅力を光らせるなど、人間的な成長を見ているだけで微笑ましくなる。
ドラマ「義母と娘のブルース」は、TBS系にて毎週火曜22時から放送。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)
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