再生医療の促進をサポートするため、仮想通貨によるクラウドファンディングのポータルサイトを開設

2018年8月31日 15:23

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記事提供元:フィスコ


*15:23JST 再生医療の促進をサポートするため、仮想通貨によるクラウドファンディングのポータルサイトを開設
仮想通貨Sakurabloomを運営するNEGTECは、最先端医療に使用する再生医療機器の導入を促すために、暗号通貨による寄付型クラウドファンディングのポータルサイトを開設した。

新たに開設した暗号通貨「SKB」を用いた寄付型クラウドファンディングのポータルサイトでは、「CD34陽性細胞」を使った先端医療に使用する機器購入の寄付を募り、医療機関導入促進をはかるサポートプログラムを提供する。
指定されたコインアドレス宛に誰でも「SKB」を寄付できるので、寄付された「SKB」が日本円換算で機器の購入代金に達した段階で、機器導入を予定している医療機関へ「SKB」を寄付することにしている。医療機関は、その「SKB」を暗号通貨取引所で法定通貨に交換し、医療機器の販社から「CD34陽性細胞」を使った先端医療機器を購入できる。
今回、先端医療に使用する機器購入の寄付以外に、医療機関への医療機器の導入促進を進めるために、NEGTECは、再生医療機器であるミルテニーバイオテクの「クリニーマックス」を、東京都江東区の大島駅前クリニックへ寄贈する。
NEGTECは、寄付型クラウドファンディングのポータルサイトを開設し、将来的には50台以上の同機器の導入を目指すそうである。NEGTECは、厚生労働省が唱える、未来に向けたパラダイムシフトビジョンに貢献するために、ブロックチェーンやスマートコントラクト、現在新しく開発している新システムの提供し、未来への提言に取り組み続けていく。

■「CD34陽性細胞を使った先端医療」とは?

「CD34陽性細胞」を利用した先端医療に使用される機器は、厚生労働省の「先駆け審査制度」の対象である。「CD34陽性細胞」とは、骨髄や血液中に存在する未分化な細胞で、この細胞を利用した再生医療は、糖尿病や加齢現象による下肢血管の動脈硬化を原因とする重症下肢虚血(CLI)や難治性骨折に対し極めて有効な再生治療である。

■「先駆け審査制度」とは?

医薬品と医療機器、診断薬と再生医療製品を対象に、臨床試験(治験)や承認手続きを優先して受けられる制度のことである。海外に比べ、審査期間が長いことの短縮と、命に関わる重篤な病などに苦しむ患者の治療の選択肢を広げることを目的に制定された。

■クリニーマックスとは?

「クリニーマックス」とは、再生医療を行うときに、骨髄や血液中から「CD34陽性細胞」を抽出するための機械である。


【ニュース提供・エムトレ】《US》

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