OSSのNoSQLデータベース「Redis」、一部拡張モジュールが非OSSに

2018年8月29日 23:57

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 AWSやAzureでマネージドサービスも提供されるなどNoSQLサーバーとして広く使われている「Redis」だが、開発元のRedis Labsは22日、これまでAGPLで提供していた同社開発の拡張モジュールを、今後はクラウド事業者による商用利用に制限のかかるCommons Clause条項付きのApache 2.0ライセンスに移行することを発表した(プレスリリースOSDN MagazineZDNetRegister)。

 移行の対象となるのは「RediSearch」「Redis Graph」「ReJSON」「Redis-ML」「Rebloom」などの拡張モジュールで、コア部分には引き続きBSDライセンスが採用される。Redis Labsでは変更の理由として「クラウド事業者はほとんどこれらのオープンソースプロジェクトに貢献していない」と述べており、クラウド事業者によるフリーライドに耐えかねた事を吐露している。Redis Labsは自身でもRedisのマネージドサービスを提供しており、こうした競合他社に圧迫されていることが伺える。

 なお、商用利用に制限がかかる事から新ライセンスはOSSライセンスとは適合しなくなっている。これに対して、OSS界隈では反発の声もあるようだ。

 スラドのコメントを読む | オープンソースセクション | オープンソース

 関連ストーリー:
Linux Foundation、MicrosoftのGitHub買収を歓迎 2018年06月10日
「国鉄方向幕」フォントのライセンス契約書にマイナンバー記入欄が設けられる騒動 2018年05月15日
NVIDIA、GeForceソフトウェアのデータセンターでの利用を利用規約で禁止 2017年12月20日
Facebook、Reactの「真のオープンソース化」を拒否 2017年08月23日
質の低い貢献者をオープンソースコミュニティーから排除? 2015年03月21日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事