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ネアンデルタール人とデニソワ人の混血児の骨、シベリアで発見
記事提供元:スラド
あるAnonymous Coward曰く、 シベリアの洞窟で見つかった女児の骨の遺伝子を分析したところ、ネアンデルタール人女性の染色体とデニソワ人男性の染色体の痕跡(だけ)が見つかったそうだ。つまり彼女の母親がネアンデルタール人で父親がデニソワ人、本人は39万年以上前に分化した異なる化石人類の間に生まれたハーフの第1世代、ということになる(New York Times、Guardian、Nature)。
論文で遺伝の部分を担当したマックス・プランク進化人類学研究所のスバンテ・ペーボは、「もし前もって尋ねられたら、このような発見が出来る可能性はほとんどない、干し草の山から針を探しだすようなものだ、と答えただろう。でも、ひょっこりと見つけてしまって驚いたよ。」と語っている。
ネアンデルタール人などの化石人類が、他の化石人類やホモ・サピエンスと交雑し、現代までその血脈を伝えていることは、現代人のゲノムを分析することによって確かめられていたが、交雑の頻度がどの程度かという点は確かめようがなかった。しかし、こうしてあっさりと混血一世の骨が見つかったことと、今までに発掘された骨の量を併せて考えると、ヒト属同士の混血は想像以上にわりとよくあったことなのかもしれない。
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