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JR東、「女性技術者育成功労賞」を受賞 鉄道事業者としては初
JR東日本は、同社総合企画本部・大規模開発部の鈴木孝子次長が8月8日、技術同友会事務局が主催する「第5回女性技術者育成功労賞」を受賞したと発表した。鉄道事業者では初の受賞となる。
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鈴木次長は1990年入社し、現在は、新宿、渋谷、横浜など首都圏の大規模ターミナル駅の改良工事に携わる電気系統の技術者として活躍。また産休・育休も経て現職を継続していることから、女性社員がJR東日本で地道なキャリア形成を積み重ねる足がかりを作ってきた第一人者という。自身の仕事と家庭生活の両立を図るだけでなく、女性が働きやすい職場を目指し、自身と同じ、電気系統の技術者である女性社員主体の意見交換会を2010年以降は定期的に開催するなど、積極的な環境作りに取り組んできた姿勢が評価された。
男女雇用機会均等法が施行されたのが1986年。それから4年後に入社したとはいえ、当時はまだ女性が同じキャリアで継続して働き続けるのにはさまざまな障害があったのではないかと推察される。事実、この「女性技術者育成功労賞」の第1回表彰は2014年。男女雇用機会均等法が制定(1985年)されてから30年たってからで、その制定理由も政府の示す「2030年を目標に指導的地位の女性比率30%達成」を率先して支援するため、産業界の女性技術者登用・任用の推進支援活動を行っている一つとして執行されているというものだ。
もちろんこうした褒賞は受賞者を鼓舞し、受賞者を取り巻く環境そのものが高く評価されている事に違いないので非常に有り難いことだが、かような賞が男性にはなく、女性向けにあること自体、社会において今でも女性にはグラスシーリングが存在し、進出が難しいのだということを認識せざるを得ない。
鈴木次長の受賞報告のみならず、JR東日本では女性の採用と職域拡大にこれからも積極的に取り組む姿勢を見せている。現在女性社員は約7,300名と社員全体の1割強までになり、さらに女性技術職社員は約400名にのぼるという。(記事:M_imai・記事一覧を見る)
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