国内最大規模のアマチュア宇宙イベント「能代宇宙イベント」8月19日一般公開

2018年8月5日 21:17

印刷

「第14回能代宇宙イベント ポスター」 (c)  能代宇宙イベント・一般社団法人あきた宇宙コンソーシアム

「第14回能代宇宙イベント ポスター」 (c) 能代宇宙イベント・一般社団法人あきた宇宙コンソーシアム[写真拡大]

●アマチュアによる超小型ロケット打ち上げ

 2018年8月16日(木)~22日(水)の7日間、秋田県能代市の能代宇宙広場で「第14回能代宇宙イベント」が開催される。このイベントはアマチュアロケット愛好家によるロケット打ち上げや、空き缶サイズの模擬人工衛星(缶サット)の空中での放出・回収など、その技量を競うイベントだ。中学生から社会人までのアマチュアロケット愛好家が全国から集まる。8月19日(日)は一般公開される。

【こちらも】宇宙ロケットの再利用は可能なのか?JAXAが実験開始

 使用されるロケットは、爆発物を全く使わないハイブリッドロケットやモデルロケットといわれる超小型ロケットだ。ハイブリッドロケットは、燃料にポリエチレンなどの固体燃料、酸化剤に液体あるいは気体の酸素を用いたロケットで、簡単なものにはペットボトルロケットがある。

 モデルロケットは、エンジンに黒色火薬を使い、本体を紙と木、プラスチックで作らなくてはならない。それを打ち上げ花火の要領で発射台から打ち上げる。打ち上げるには日本モデルロケット協会の認定エンジンを使用し、協会発行のライセンス(従事者証)が必要だ。

●「ロケット甲子園」の優勝チームは国際大会出場へ

 期間中はモデルロケット打ち上げの高校選手権「ロケット甲子園」が開催される。「ロケット甲子園」の優勝チームは翌年の米、英、仏、日4カ国によるモデルロケット国際大会への参加権利を得ることができる。

 他に、大学生による自作缶サットの技術力、創造力競うイベントや、ハイブリッドロケットの打ち上げ実験が行われる。

 開催地となっている能代宇宙広場は、能代ロケット実験場に隣接するエリアで、ロケット打ち上げにはふさわしい立地だ。能代ロケット実験場は、東京大学生産技術研究所の付属施設として開設されたロケット実験場。現在は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の施設だ。

●一般公開日8月19日はライブ配信される

 一般公開日には、缶サットのデモフライト、大学生によるロケット打ち上げ実験、中学生によるモデルロケット打ち上げ実験、モデルロケット打ち上げ体験などが行われる。この模様はライブコミュニティ「スティッカム」でライブ配信される。(記事:norijun・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事