鹿島10番の金崎夢生、鳥栖へ電撃移籍!

2018年7月25日 21:19

印刷

■鳥栖の大幅補強は成功するか

 先日、スペインのアトレティコ・マドリードからフェルナンド・トーレスを獲得したサガン鳥栖が、今度は日本を代表するエースストライカーを獲得した。鹿島アントラーズの10番をつけている金崎夢生の加入も衝撃的で、これまでにないほどの大型補強を決行した。

 同じストライカータイプの2人を共存させるのか、競わせるのか非常に興味深いところだが、金崎の補強により攻め方のバリエーションが豊富になることは明らかだ。他チームからしてみてもこの戦力補強は不気味としか言えないだろう。

 フェルナンド・トーレスを2列目に持って行くのか、はたまた2人を同列に置くのか。金崎の獲得の意図はまだ読めない。しかしながら鳥栖が本気で上位、もしくは優勝を目指しているという想いは伝わる。すぐにチームに溶け込むかは分からないが、2人ともが本来の実力を出し切ることができれば、とんでもないチームに化ける可能性も高い。

■金崎の考えと鳥栖の成長

 あまりに唐突だったため、多くは明かされていない金崎の移籍だが、負けん気の強い金崎のことだから、「フェルナンド・トーレスと同じチームになってもレギュラーの座を譲る気はない」という強い意志があっても不思議ではない。金崎の成長、さらには鳥栖の選手の意識改革はあるのか。今後の戦いに注目だ。

■鹿島の打撃

 金崎の移籍は鹿島にとってもちろん打撃だ。しかし鹿島は、長年若手を育てて日本代表に定着させてきた。ロシアワールドカップで日本をけん引した大迫、柴崎、昌子はみな鹿島で成長してきた選手だ。さらに過去を見れば内田、小笠原、本山、中田、柳沢。数え上げればきりがないほどのそうそうたるメンツが切磋琢磨してきた。

 今も代表から落ちロシアワールドカップの出場は叶わなかった三竿や鈴木、安部と言った若い芽も育ってきている。こういったチャンスをものにし、鹿島、さらには日本を代表する選手になることで彼の移籍をプラスに変えていってほしい。

関連キーワード

関連記事