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押見修造の名作がついに実写映画化!「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」
まぶしいほどの青春が詰まっている、そんな期待感で満ち溢れている(c)押見修造/太田出版 / 2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会[写真拡大]
■夏に向けて邦画上映がアップをはじめました!
2018年も夏休みを目前にし、多くの映画が上映を控えている。その中には洋画だけでなくキラリと光る邦画も含まれており、中でも注目したいのが「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」だろう。
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本作品は漫画原作となっているが、その原作者は「惡の華」でアニメ界に衝撃を与えた押見修造である。青臭い青少年を書かせれば右に出るものがいないであろう作家だが、「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」は実体験に基づいた一歩踏み込んだ作品となっているようだ。
■「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」のあらすじ
「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」は押見修造原作の漫画。2011年12月21日よりウェブマガジン「ぽこぽこ」で全11話の連載となり、単行本1巻で完結となっている。 本作品は吃音に悩む女子高生が主人公で、2018年7月に実写映画が公開予定となっている。
高校1年生になった大島志乃だが、入学式の初日から緊張していた。なぜなら彼女は母音がうまく発音できない吃音に悩んでおり、それが原因で人間関係もうまくいかなったことが多いからだ。そんな彼女は教室の後ろのほうに座っていたのだが、入学式初日に行われる自己紹介で、やはり失敗してしまう。
自分の病気のことを担任にも理解してもらえず、どこか憂鬱な毎日が続く志乃。そんな中、彼女が話していても唯一笑わなかったのが加代だった。志乃は加代と次第に心を通わせるように、彼女が音楽家を目指しているも音痴であるという秘密を知ってしまう。お互いにコンプレックスを抱えた2人は、なんと文化祭で歌を披露することを目標に掲げるのだった。
■「女子高生2人組」というサマームービー鉄板のシチュエーション!
「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」は原作を描いた押見修造の実体験が元になっているだけに、主人公である大島志乃の感情表現には文芸作品ばりのリアリティが備わっている。そこに入学先の高校で出会った友人との触れ合いをきっかけに、自分のコンプレックスに立ち向かう姿はまさしく青春ムービーである。
そんな清々しいまでの作品で大島志乃を演じるのは南沙良だ。彼女は「幼な子われらに生まれ」に続き映画出演2作目となり、吃音を抱える女子高生という難役をオーディションで勝ち取った。現在、大ブレイクしている松本穂香や浜辺美波に負けず劣らじの美貌だけでなく、全力で鼻水垂らしても泣けるプロ根性も持ち合わせており、感情を全開に打ち出している押見修造の作品との相性はバッチリだろう。
そして、志乃に変化を与える加代役は蒔田彩珠だ。「万引き家族」や「友罪」などさまざまな話題作に出演が続く彼女だが、まだまだ伸びしろがあることを感じさせてくれる。加代自身も音痴であることをひた隠しながらも、志乃とぶつかることで心を開いていくのだが、その繊細な心情変化を見事に演じているようだ。
「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」は2018年7月14日から全国映画館にて上映予定。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)
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