ディオール、18秋冬 オートクチュール コレクション　伝統的な手法を現代の価値観で再表現

　「ディオール（Dior）」が、仏現地時間7月2日の夜、ロダン美術館の庭園に作られた会場で2018-2019秋冬 オートクチュール コレクションを発表した。今シーズンは、“伝統的な手法を現代の価値観で再表現すること”をテーマに、アバンギャルドな表現手法でコレクションを紡ぎ上げた。
■「ディオール」2018秋冬オートクチュールコレクション

撮影：LUDWIG BONNET
　クリエイティブ・ディレクターのマリア・グラツィア・キウリは、「オートクチュールに批判的な解釈を施すのと同時に、これを讃えることは可能だろうか？ 」という疑問を提起することからコレクションの構想を始めた。画像、フォルム、色彩、スタンスといったこれまでのオートクチュールの中でコード化された表現方法に背く手段を模索しつつ、同時にこれを繰り返す勇気を育む。一見相反する要素である、確立された規範体系と自由なクリエイティビティを交差させることで、伝統の工芸技術に敬意を払いながらもクチュールに反抗の精神を与えることを実現した。
 
　ブリック、グリーン、ピンク、オレンジなどのパウダーカラーのパレットとヌードカラーをベースにコスチュームジュエリーやベール、帽子などのアクセサリーでスタイリングにアクセントを加えている。ジャケットの袖がコウモリの翼になるスーツや、テキスタイルのレイヤードが美しいイブニングドレスにシンプルなビスチェのコントラスト、ひとつのパーツからなるレッドのシルクドレスなど、壮麗でありながら自立した女性の強さを表現するような、多彩なイマジネーションを形にした。
　クリエイティブ・ディレクターのマリア・グラツィア・キウリは、「オートクチュールに批判的な解釈を施すのと同時に、これを讃えることは可能だろうか？ 」という疑問を提起することからコレクションの構想を始めた。画像、フォルム、色彩、スタンスといったこれまでのオートクチュールの中でコード化された表現方法に背く手段を模索しつつ、同時にこれを繰り返す勇気を育む。一見相反する要素である、確立された規範体系と自由なクリエイティビティを交差させることで、伝統の工芸技術に敬意を払いながらもクチュールに反抗の精神を与えることを実現した。
　ブリック、グリーン、ピンク、オレンジなどのパウダーカラーのパレットとヌードカラーをベースにコスチュームジュエリーやベール、帽子などのアクセサリーでスタイリングにアクセントを加えている。ジャケットの袖がコウモリの翼になるスーツや、テキスタイルのレイヤードが美しいイブニングドレスにシンプルなビスチェのコントラスト、ひとつのパーツからなるレッドのシルクドレスなど、壮麗でありながら自立した女性の強さを表現するような、多彩なイマジネーションを形にした。

撮影：ADRIEN DIRAND
昨年メゾン70周年を祝して開催された「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」の会場を想わせる純白のトワルに囲まれた特別な空間
 
■来場したセレブリティーたち