梅雨が明けても“カビ対策”は必要 3人に1人が梅雨明け後は気にせず

2018年6月22日 11:54

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 ドイツの清掃機器最大手メーカー「ケルヒャー」の日本法人・ケルヒャージャパンは、梅雨時期に悩まされる「カビ」に関するアンケート調査を全国の30~50代の女性500名を対象に実施した。

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 調査結果の前に、カビの生態について説明する。食品分析開発センターSUNATECによると、一般家庭に多く存在しているカビは至適温度が20~30度、相対湿度が70%以上で生育するといわれている。また、カビの増殖について研究を行っている筑波大学・竹下典男氏によると、カビは家庭内にもたくさんいる微生物。カビは菌糸を伸ばして成長し、少しの水と養分があれば幅広い環境で生育することができるそうだ。

 2017年度の気象庁のデータによると、温度が20度~30度、湿度が70%以上の状態は、梅雨が始まる梅雨のシーズンである5・6月から9月まで続いている。つまり「梅雨明け後」もカビが増殖するには適したシーズンというわけだ。

 肝心の調査結果だが、最初の質問は、ジメジメする梅雨の時期にカビの発生が気になるか?とても気になる(54.4%)、やや気になる(34.6%)、約90%の人が梅雨にはカビが気になっていた。

 続いて、梅雨の期間中、何らかのカビの対策を行っているかと質問。毎日行う(8.6%)、よく行う(20.8%)、たまに行う(50%)。施策を行っている人は約80%という結果となった。湿気が多くジメジメする梅雨の時期は、多くがカビの発生に気をつけており、カビ対策意識が高まっていることが分かった。

 梅雨明け後にカビの発生を気にしているか?と質問した。すると、まったく気にしていない(5.4%)、どちらかといえば気にしていない(26.8%)。約3人に1人は梅雨明け後のカビに無頓着という結果に。さらに梅雨明け後にカビ対策の施策を行っているか?という質問には、まったく行っていない(24.4%)、たまに行う(58%)、つまり約4人に1人が対策を行っていないことが分かった。

 最後に、カビについて最も増殖しやすい「温度」と「湿度」について質問したところ、500人中111人、22.2%の人しかカビの増殖について正しい知識を持っている人がいないことが分かった。

 梅雨明け後はカビのシーズン終了と考えている人が意外と多く、カビ対策の意識が薄れてしまう傾向にある。梅雨明け後も温度、湿度ともにカビが増殖しやすい環境が続くため、継続して対策を行う必要があるのだ。(記事:久保圭大郎・記事一覧を見る

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